★プーチン、ホントの支持率は何パーセント?

 

貞観政要 (ちくま学芸文庫)

貞観政要 (ちくま学芸文庫)

 

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


2014年3月、ロシアは、クリミアを併合しました。

それで、いまだにアメリカ、EU、日本から制裁されています。

当時、原油価格は、バレル100ドルを超えていた。

しかし、いまでは40~50ドルの間をウロウロしている。

ルーブルも暴落した。

それで、ロシア経済はボロボロになりました。


プーチンどうですか?」

聞かれることがあります。


私は、「クリミア併合以後、ずっと支持率80%をこえています」
などと答えます。

すると、「なんで景気がバリバリ悪くてそんなに支持率高いの
だ?」と疑念が湧くのでしょう。


こんなこと↓をいう人が、よくいます。


「そもそもロシアの世論調査って、アテになるんですか~~?」


ですよね~~。

私もそう思います。

この件について、元日経新聞モスクワ支局長の小田健さんが
面白い記事を書かれていました。

わかりやすく、しかも現地に住む者から見て、「そのとおり
だ」と思える内容です。

 

プーチン、ホントの支持率は?

 

NewsSocra 7月3日から。

 

<米国の世論調査機関、ピュー・リサーチ・センターが先週20日
に発表したロシア市民を対象にした調査報告によると、ウラジー
ミル・プーチン大統領外交政策への支持率は87%だった。>

 

ポイントは、「米国の世論調査機関」です。

ロシアの世論調査機関であれば、「クレムリンに脅されて、高い
数字を出しているのでは?」と疑念がでてくる。

しかし、アメリカの世論調査機関が、わざわざウソをつく理由は
ありません。


プーチン大統領外交政策への支持率は87%>


87%!!!

 

<「ピュー」は今年2月18~4月3日、ロシア各地で1002人を対象
に面会方式で世論調査を実施した。

それによると、プーチン大統領外交政策に「ある程度、ある
いは高い信頼」を置いているという回答は87%。

対中政策はもちろんのこと、悪化の一途をたどる対米政策への評
価も高い。>(同上)

 

▼なぜ、プーチンは支持される?

 

なぜ、経済がボロボロでもプーチンは支持されるのでしょうか?

小田さんは、理由を挙げます。

 

<その理由について様々な議論が可能だろうが、ここではまず、
ロシアが「外敵」にさらされ、「強い指導者」であるプーチン
大統領の下に結束して対処しなければならないとの意識が強い
ことを指摘したい。>(同上)

 

外敵???????

誰のことでしょうか?

 

<「レバダ」によると、プーチン支持率は2014年春のクリミ
ア併合などウクライナ危機が起きる前、例えば2013年11月に
は61%だった。

それでも十分高いのだが、ウクライナ危機、その後の米欧に
よる対ロ経済制裁の実施をきっかけに一気に80%台に跳ね上
がった。

この出来事がロシアのナショナリズムを一段と強めたことが
考えられる。>(同上)

 

そうなんです。

プーチンの支持率は、「クリミア併合」で一気にあがった。

これ、日本人にはなかなか理解できないですね。

しかし、ロシア人は、「クリミアは、歴史的にロシア領。プ
ーチンはそれを、無血で取り返した!」と大絶賛しました。

プーチンは「クリミア併合」でロシアの「歴史的英雄」にな
ったのです。


その後、アメリカは、日本と欧州を巻き込んで、「ロシア制裁」
を課しました。

この件について、ロシア人は、「何も悪くないのに制裁された。

欧米(と日本)は、敵対的だ!」と考えている。

 

そう、日本や欧米とは、論理が「正反対」になっている。

「どっちが正しい」という話はしません。

ただ、「ロシア人が考えていること」を正確に把握しておくこと
は大事です。

 

<加えて、そもそもロシア国民には歴史的にロシアは大国である
との意識が強いとの要因もあろう。

大国ロシアの象徴がプーチン大統領であり、彼はころころ変わる
政治指導者の1人ではないと受け止められている。

つまり、ロシアのナショナリズム、あるいは大国意識のバネが働
いているとみる。>(同上)

 

日本の象徴は、天皇陛下

ロシアの象徴は、皇帝プーチン

象徴がころころ変わったらいけないと。

KGBのエージェントが、「ロシアの象徴」になったのだから、
すごいことです。

2000年、RPEには、「プーチン神への道」シリーズというのがあ
りました。

彼が「絶対権力者になるまでの過程」を書いていたのですが。

いまでは、すっかり「神」になりました。

 

<次にプーチン大統領は日々の経済政策を司る政府とは別の存在
だとみる人たちが多いことも指摘したい。

大統領はすべての政策を統括するのだが、経済政策の直接の担当
ドミトリー・メドベージェフ首相。

経済政策でヘマがあってもそれは大統領のせいではないというこ
とになる。>(同上)

 

面白いですね~。

ロシアでは、景気が悪くても「プーチンのせい」にならないので
す。

では、誰のせい?

首相メドベージェフのせい。


そのメドベージェフは、「原油価格が半分になった」「制裁のせ
いで」などといって逃げます。

しかし、原油価格が上がって景気が上向き出すと、「景気対策
効果があらわれはじめた」などといって自画自賛します。

 

<米欧、そして日本のメディアの中には、ロシアではクレムリン
が主要報道機関を統制、親プーチン記事を垂れ流しており、それ
が彼の支持率を高める効果を与えているとの見方がある。

確かに三大テレビ・ネットワークは政府の強い影響下にあり、国
民が「洗脳」されてしまうのかもしれない。

だがその一方で、ロシアの報道機関が全て国の統制下にあるわけ
ではないし、CNNやBBCなど米欧のテレビ放送も視聴できる。

中国のようにインターネットも特に強く規制されているわけでは
ない。政府による報道統制だけでプーチン支持率の高さを説明す
るには無理がある。>(同上)


この件。

ロシアの3大テレビ局、1カナル、RTR、NTVは、クレムリンが支
配しています。

それで、テレビが主な情報源である年配の人たちは、「プーチン
絶対支持者」が多い。

一方、ネットが主な情報源である若者の「プーチン愛」はそれほ
どでもない。


小田さんは、ロシアの現状について、こう語っています。


プーチン大統領の支持率が高いことは、彼を好きだとか嫌いだと
かという問題とは別に認めなければならない。>(同上)


その通りです。

大事なことは、ルトワックさんのいう「発明」をしないことです。


中国は、「日本には尖閣だけでなく、沖縄の領有権もない!」と
公言している。

公言しているのに、「中国は、儒教の国だから、沖縄を奪う意志
はない」

というのは、「平和ボケ教」に基づいて「発明」しているのです。


どういう調査をしてもプーチンの支持率は高いのに、

「いや、プーチンは独裁者だから、ロシア国民が彼を支持するは
ずはない」

というのも「発明」です。


未来を知るカギは、現在起こっていることを、感情抜きで正確に
知ることです。

小田さんは、こんな話で、記事を終わらせています。


<ロシアでは来年3月に大統領選が実施される。プーチン氏が出
馬するのであれば(恐らく出馬するだろう)、当選は間違いな
い。>(同上)


その通り。

安倍総理プーチンで、日本とロシアの関係は良好。

おかげで、中国は、日本に手出しできない。

プーチンは、確かに独裁者ですが、彼が政権にいることは、日本
にとって好都合なのです。


今回の出所、是非全文読んでみてください。↓
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170703-00010002-socra-int