日本人という病(やまい)・・・カルト的な集団ノイローゼについて

keizaikakumei.hatenablog.com

日本民族礼賛は非常に危険な兆候である。

それは破滅の兆候かもしれない。

自由経済の経済学では、労働とは余暇時間を売って賃金を得る行為に過ぎないのです。労働が尊いとされるのは共産主義の考え方です。日本国憲法の勤労の義務というのはスターリン憲法からきたものなのです。知らずのうちに多くの人達は共産主義の価値観に洗脳されているようです。

経済革命さんがブログで述べている、日本人の間違った労働観は滅私奉公礼賛の道徳観と、全体主義的な空気の親和性をみごとに言い当てているように思うのだが。

日蓮正宗信徒という自分の立場から言えば、顕正会のことは異端者として否定しなければならないが、浅井会長の見識は尊重すべきものがあると思っている。

かなり昔のことになるけれども、浅井会長は広宣流布の世界観として3時間労働説を語ったことがあった。円満な平和社会の労働は、各自が毎日3時間程度の労働でスムーズに運営される社会になるというものだった。

この考え方には大いに賛成するもので、労働に趣味的な喜びを見出すことができている人は別にして、生きるために人生の時間を賃金で売り渡している、大多数の人々には支持される考え方だと思う。

労働の悲劇は自由選択が許されながら、雇用と労働の需給バランスの関係から、多くの人が継続することに苦痛を感じてしまう仕事を、仕方なく選択せざるを得ない状況にあるのだ。

喜びに満たされた労働は、もはや労働ではなく趣味であり生きがいである。趣味や生き甲斐ならば、過労死やストレス死などは存在しないのだ。好きなだけ働けばいいと思う。

また、癌の問題にしても浅井会長は、高額で不確かな先端医療を受けるくらいなら、信仰によって死を受け入れ、安らかな余生を選択するべきだとも言っていた。

これにも賛成である。

難病と闘病する人を否定することはできないけれど、生への執着心のみで延命を図ろうとする人々が結果的に幸福になれるのかどうかといえば、それは現代の医学では非常に困難であることを体験的に知っているので賛成できないのだ。

病が治るというのは延命とは違う。風邪やインフルエンザが治ったというのと同程度の健康状態の回復が見込まれなければ、それは治ったとは言えないのではないだろうか。

ましてや難病と闘いながらも働こうとする人の姿を礼賛することは、日本人特有の「空気」を社会に蔓延させることになりはしまいか。

日本人は明治以来、カルト的な集団ノイローゼに罹患したまま150年来てしまったのではないだろうか。

国家神道と文明開化なる虚構と妄想が、民族の生命力をむしばみ続けているように思われて仕方がない。

顕正会の不倶戴天の敵、創価学会は過重労働礼賛であることがおもしろい。同じ日蓮正宗の信徒団体であったが、こちらは宗教修行で養った生命力で、人の2倍・3倍働いて社会に実証を示すという思想を持っている。

創価系ないしは創価学会員社長の会社は、有名どころを見てみるとほぼブラック企業である。

どちらの労働観が正しいかは、社会全体の状況によって異なるのだろうが、理想としては少ない労働で健全に運営される社会が望ましいと思っている。怠け者の烙印を押されるかもしれないことを承知のうえで。

www.tv-tokyo.co.jp

日本に来る外国人は旅行の為に2年間働いて・・・とかコメントする人が多い。外国人だって一生懸命働くのだ。でも、それには明確な目的があって、働いて貯めたお金で自由を享受しているのだ。日本で数か月ないしは数年間、あこがれの文化にふれて楽しむための時間をエンジョイするための労働なのだ。

労働のための労働とか、無限に続く将来への不安から際限なく貯蓄するために働くというのは、年金制度が戦争のための担保であることと同じくらい、ばかげた理由なのだけど、日本人は根源を問う力が弱いために、世間の空気に盲従して一生を終える。

習慣によつて我々は自由になると共に習慣によつて我々は束縛される。しかし習慣において恐るべきものは、それが我々を束縛することであるよりも、習慣のうちにデカダンスが含まれることである。三木清

デカダンスとは倦怠と退廃である。

自分の職場を見渡してほしい。ため息があふれてはいまいか。憂鬱な顔に出会わないか?不機嫌な陰湿さが蔓延してはいまいか?

日本国民が盲目的忍耐の美徳を捨てる日の来ることを私は切に願う。

 

人生論ノート (新潮文庫)

人生論ノート (新潮文庫)

 
人生論ノート 他二篇 (角川ソフィア文庫)

人生論ノート 他二篇 (角川ソフィア文庫)

 
三木 清『人生論ノート』 2017年4月 (100分 de 名著)

三木 清『人生論ノート』 2017年4月 (100分 de 名著)

 
三木清『人生論ノート』を読む

三木清『人生論ノート』を読む

 
現代表記版・人生論ノート

現代表記版・人生論ノート

 
希望について: 続・三木清『人生論ノート』を読む

希望について: 続・三木清『人生論ノート』を読む

 
人生を正しく享受するために 〈新〉人生論ノート (朝日新書)

人生を正しく享受するために 〈新〉人生論ノート (朝日新書)