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フレブル君日記

フレブルはゆるいよ

★安倍総理訪ロ、プーチンと何を話したの?

 

外交 vol.42 特集:動き始めたトランプ政権

外交 vol.42 特集:動き始めたトランプ政権

 

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


皆さんご存知と思いますが、安倍総理は4月27日、モスクワで
プーチンと会談しました。

何を話したのでしょうか?

 

▼日ロ関係のこれまで

 

まず、日ロ関係のこれまでを、簡単に復習しておきましょう。

安倍さんが総理に返り咲いたのは、2012年12月。

総理は、「私が北方領土問題を解決する!」と強い意欲を持って
おられる。

それで、安倍さんが総理になられた途端、日ロ関係は、ものすご
い勢いで改善されていったのです。


しかし、2014年3月の「クリミア併合」ですべてが変わってしま
います。

日本は、アメリカ主導の「対ロシア制裁」に参加した。

日ロ関係は、もちろん悪化しました。


その後も、日ロ関係は、どんどん悪化しつづけていきます。

なぜ?

制裁に参加した日本は、ロシアと経済協力の話ができなくなった。

それでも、いろいろな次元で、日ロの閣僚や官僚が会うことがあ
る。

すると日本側は、「島いつ返してくれますか?!」と、毎回開口
一番いう。

ロシア側は、「日本はロシアに制裁していながら、『島返せ!』
とは、どこまで自己中心なのだ!」と非常に憤っていたのです。


(強調しておきますが、これは、「ロシア人が憤っていた」とい
う話です。

私(北野)の個人的意見ではないので、クレームしないでくださ
い。)


たとえば、メドベージェフ首相は15年8月、択捉島を訪問した。

それで、日本政府が抗議した。

すると、ロゴジン副首相は、ツイッターに、


「(日本人は)ハラキリして落ちつけ!」

と書いた。


「なんという無礼な副首相・・・」


と思いますが、ロシア政府高官の日本に対する苛立ちは、こんな
感じでした。


「制裁しつつ、ちゃっかり『島返してよ!』といっても、無理だ
よな・・・・・」


この当たり前の事実に日本政府が気づいたのは、16年5月のこと。

ソチでプーチンに会った安倍総理は、「8項目の協力計画」を提
案。


「お!今回は、金儲けの話を持ってきたか」


ロシア側は、日本の変化を敏感に感じ取りました。


そして、プーチンが2016年12月に来日。

これをきっかけに、日ロ関係は、大きく好転しています。

なんというか、「生活レベル」で「日ロ関係改善」を感じるのです。

たとえば、カフェに座っていたら、70歳ぐらいの知らないおばあ
さんが、

「私もうすぐ日本にいくのだけど、質問してもいいかしら?」

と話しかけてくる。


娘が今年9月に入学する予定の小学校の校長先生が、突如「日本
視察団」に招待される。

戻ってきた校長先生は、私の妻に、「日本自慢」を一時間ぐらい
していました。


「生物学博物館」で、「日本に行ってきた報告会」があり、招待
される。


テレビをつけると、「日本のリサイクル技術は、ロシアより少な
くとも30年は進んでいる」と褒めている。


とにかく「あらゆるところ」で日ロ関係がよくなっているのを感
じます。

これも、安倍総理の「決断」のおかげですね。

 

▼今回の訪ロで話しあわれたこと

 

ここまでの大まかな流れがわかったところで、今回の話にいき
ましょう。

まず、ロシア側がもっとも求めている「経済協力」。

「派手さ」はないものの、少しずつ進んでいるようです。

 

<日露、医療やエネルギーなど経済協力22件合意

読売新聞 4/28(金) 0:47配信

 日本とロシアの両政府は27日、日露の官民などによる製薬
・医療やエネルギーなど22件の経済協力の具体化で合意した。

 昨年12月に両国が一致した経済協力の具体化に向け、民間
企業を中心とする事業が動き出す。>

 

「22件の経済協力の具体化」だそうです。

どんな内容なのでしょうか?

毎日新聞4月28日を見てみましょう。


<医療分野では、三井物産がロシアの製薬会社「アールファーム」
の株式約10%を今秋取得することで合意。

医薬品製造を支援する。

都市開発分野では南部のボロネジで、渋滞緩和に向けて自動で信
号を制御する日本企業のシステム導入に向けて協力するほか、

ウラジオストクで日本のICT(情報通信技術)を活用して都市
環境整備を支援する。

また、ロシアの産業の多様化・生産性向上の分野では、ロシアの
自動車部品企業や素材産業向けの人材育成を支援する。

一方、エネルギー開発分野では、東京電力福島第1原発廃炉
含む原子力分野での協力の具体化を引き続き検討することで合意
した。>


製薬会社
渋滞緩和
都市環境整備
人材育成
原子力

実に多様ですね。

ロシアというと、すぐ「エネルギー」が頭に浮かびます。

エネルギーもいいですが、それで儲かるのはごく一部。

上のように、「ロシア国民の生活改善に貢献できる」協力がい
いですね。

ちなみにロシアは、中国のように、「日本からの支援で〇〇が
建てられた」ということを隠したりしません。

むしろ「自慢」する。

中国や韓国と違い、「反日教育」も「反日感情」もありません
ので、ずっとやりやすいことでしょう。

汚職はありますが・・・・。)

 

プーチン朝鮮半島有事を警戒する

 

もう一つ重要な問題があります。

そう、北朝鮮

プーチンは、「北朝鮮問題」をどうとらえているのでしょうか?

 

<日ロ首脳、北朝鮮に自制要求=プーチン氏「対話継続を」

時事通信 4/28(金) 5:44配信

 【モスクワ時事】安倍晋三首相は27日のプーチン・ロシア大統
領との会談で、北朝鮮の核・ミサイル問題に対処するため国連
場も含めて協力していくことで合意した。

 北朝鮮に対し、国連安全保障理事会の決議を完全に順守し、さ
らなる挑発行為を自制するよう求める。

首相は拉致問題解決に向けた日ロ連携も呼び掛けた。

 会談後の共同記者発表で、首相は「ロシアは国連安保理や(北
朝鮮問題に関する)6カ国協議の重要なパートナーだ」と強調。

プーチン氏は、トランプ米政権が北朝鮮への武力攻撃も辞さない構
えを示し、日本もこれを支持していることを念頭に、

「落ち着いて対話を続けることが必要だ。6カ国協議の再開は共通
の課題だ」と述べ、外交努力の継続を訴えた。> 

 

基本的にプーチンは、「朝戦争反対!」。

そして、「6か国協議再開」を主張しています。


ロシアの立場は、中国と似ています。


まず第1に、ロシアは、「北朝鮮の核を『脅威』と認識していない」。

なぜ?

北朝鮮のターゲットは、アメリカ、日本、韓国だからです。

ロシアや中国は、「北朝鮮が攻撃してくる」とは、1%も考えていま
せん。

だから、「気楽」なのです。


第2に、ロシアは、「金正恩政権が倒されて、朝鮮半島がアメリカの
同盟国・韓国を中心に統一されること」を恐れています。


トランプになっても、相変わらずロシアの「アメリカ不信」は強い。

ロシアは、「アメリカは、西と東で、ロシア包囲網を強化している」
と考えている。


「西」というのは、欧州のこと。

アメリカは、着々と「反ロシア軍事ブロック」NATOを拡大してい
ます。

もともとロシアの勢力圏にあった東欧を吸収し、バルト三国を加え、

ついにウクライナグルジアも飲み込もうとしている。


東を見ると、日本や韓国のMDシステムを強化することで、

「【ロシア】の核戦力を無力化」させようとしている。


ここに、日ロの認識のギャップがありますね。

日本は、「MDは、対中国、対北朝鮮だ」という認識でしょう。

しかし、ロシアは、日本というより、背後にいるアメリカを信じ
ていないので、過敏な反応になります。


そして、アメリカが北朝鮮を武力で打倒し、韓国を中心に統一さ
れることに反対である。


それで、「6か国協議」というのですね。

これは、事実上、「現状維持で行きましょう」といっているのと
同じです。


朝鮮半島問題がどうなるかわかりませんが、ロシアの協力はあま
りアテにならないようです。

 

▼日ロ関係改善は、「大戦略レベル」の話

 

日ロ関係が改善されている件について、日本では、


北方領土問題が全然進展していない

・経済協力「食い逃げ」なのではないか?


といった懸念が聞かれます。

もう一度、「なぜロシアと仲良くした方がいいのか?」

基本を確認しておきましょう。


2012年11月、中国は、ロシアと韓国に【反日統一共同戦線】
の構築を提案しました。

内容は、皆さん、暗記しておられますね?


1、中国、ロシア、韓国で、【反日統一共同戦線】をつくろう!


2、中ロ韓は、一体化して、日本の領土要求を断念させよう。

断念させる領土とは、北方4島、竹島、そして尖閣・【沖縄】
である。

(●日本に【沖縄】の領有権はない!と宣言。)


3、「反日統一共同戦線」に、【アメリカ】を引き入れよう!


(●必読絶対証拠はこちら。↓
https://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/2012_11_15/94728921/  )


まとめると、中国は、

アメリカ、ロシア、韓国で【反日統一共同戦線】をつくり、

尖閣、【沖縄】を奪おうとしている。


これが、中国の戦略なのですから、日本はそれを「無力化」する
ために、

「逆のこと」をすればいい。

つまり、


・日米同盟をますます強固にすべし!

・日ロ関係をますます好転させるべし!


韓国については、「アメリカ経由」で関係を保っていけばいい
でしょう。


つまり、「アメリカとの関係強化」「ロシアとの関係強化」は、

「日本の大戦略の二本柱」なのです。

 

(インドもいれて「三本柱」ともいえるでしょう。)


実際、安倍総理の尽力により、日米関係、日ロ関係は良好です。

それで、中国は、昔よりおとなしくなっているでしょう?


日米関係、日ロ関係は、個別案件も大事ですが、大戦略レベル
でみることが何万倍も大事です。

そして、もちろんインド、欧州、フィリピン、ベトナム、その
他東南アジア諸国などとの関係も大事。


いまからちょうど80年前の1937年、日中戦争がはじまりました。

中国は、アメリカ、イギリス、ソ連から支援を受けていた。

つまり日本は、アメリカ、イギリス、ソ連、中国と戦争をして
いたのです。

こんなもん、勝てるはずがありません。


私たちは、「孤立したから負けた」という事実を決して忘れる
ことなく、

今回は「孤立せずに勝つ道」を進んでいきましょう。

 

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