【RPE】★プーチン、トランプにラブレターを送る

RPE Journal==============================================

 

       ロシア政治経済ジャーナル No.1482


               2016/12/26

===========================================================

剛腕プーチンが、大富豪トランプに「ラブレター」を
送りました。


プーチン、トランプにラブレターを送る


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


プーチン来日で、北方領土は進展なしでも、経済、安全保障面で
日ロ関係はよくなりました。

(詳細はこちらを参照↓
http://diamond.jp/articles/-/111753
スマホ、携帯で読めない場合は、PCでお読みください。 )


そして、アメリカとロシアの関係も、良くなっています。

プーチンは最近、トランプに「ラブレター」を送りました。

 

プーチン氏、トランプ氏へ書簡「協力を新たなレベルに」

朝日新聞デジタル 12/24(土) 11:00配信

 トランプ次期米大統領は23日、ロシアのプーチン大統領から
受け取った米ロ関係の改善を求める書簡を公開した。

それによると、プーチン氏は「二国間の協力を質的に新たなレベ
ルにしよう」と呼びかけ、トランプ氏は「非常に素晴らしい」と
歓迎してみせた。

 書簡は今月15日付。クリスマスと新年を前にしたあいさつの
形をとっている。>

 

プーチン「二国間の協力を質的に新たなレベルにしよう!」

トランプ「非常に素晴らしい!」


アメリカ大統領選挙戦時代から一貫して、トランプとプーチンは、
「相思相愛」です。


ヒラリーは、「トランプはプーチンの操り人形だ!」と批判して
いましたが、

トランプの言動は、一貫していました。

つまり、「プーチンと一緒にISを打倒できればすばらしいではな
いか!」。

トランプが来月大統領になり、米ロ関係は、ドンドン改善されて
いくことでしょう。

 

▼米ロ、対立と和解の歴史

 

少し、米ロ関係をおさらいしておきましょう。

1991年末、ソ連崩壊

90年代は、クリントンエリツィンで、米ロ関係はおおむね良好
でした。

しかしその関係は、「金をもらうロシアが、金をくれるアメリカ
のいうことを聞く」。

ロシアは、アメリカの属国状態にあった。


2000年代になると、ブッシュ、プーチンになり、米ロ関係は悪化
していきます。


03年、ユコス問題。

03年、ジョージア・バラ革命

04年、ウクライナオレンジ革命

05年、キルギスチューリップ革命

08年、ロシアージョージア戦争


などなどで、ことごとくアメリカとロシアは対立していった。

しかし、08年9月、リーマンショックから「100年に1度の大
不況」に突入。

09年、オバマ大統領とメドベージェフ大統領は和解。

「再起動時代」がはじまりました。


しかし、12年にプーチンが再び大統領になると、「再起動
時代」は終わり。

米ロは、再び対立の時代にむかっていきます。


両国は、シリア問題で対立。

アメリカは、「反アサド派」を支援する。

ロシアは、アサドを支援する。


14年3月、ロシアはクリミアを併合。

アメリカは、欧州、日本を巻き込んで「対ロシア制裁」を実施。

そして15年、ロシアは、「制裁」「ルーブル安」「原油安」の

「三重苦」でボロボロになってしまいます。

 

▼15年から再び「和解」の時代へ

 

しかし、15年3月に起こった「AIIB事件」でまた風向きが変
わりました。

イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オーストラリア、
イスラエル、韓国

など親米国家群を含む57か国が、中国主導AIIBへの参加を決
めた。


これでアメリカは、「覇権国家の座を中国に奪われる!」と
恐怖し、外交が一変します。


ケリー国務長官は2015年5月、クリミア併合後はじめて訪ロ。

「制裁解除もありえる!」と発言し、ロシア人を驚かせました。


米ロは、ウクライナの和平維持で合意。

2015年7月には、米ロの努力により、歴史的「イラン核合意」
が成立。

2016年2月、これも米ロの努力により、「シリア内戦停戦」に
合意。(後崩壊)


このように、オバマは「AIIB事件」後、ロシア、ウクライナ
イラン、シリア問題

を超特急で解決していった。


一方、2015年9月に訪米した習近平を露骨に冷遇し、「中国叩
き」に専念するようになります。

 

▼2016年、アメリカ大統領選で、米ロ関係はまた悪化

 

しかし2016年、オバマの任期が終わりに近づくにつれ、再び米ロ
関係は悪化していきました。

理由は、トランプがプーチンとの和解を一貫して主張している。

ヒラリー陣営は、


プーチンは悪魔

・トランプは、悪魔プーチンの操り人形


とプロパガンダすることで、トランプに勝とうとした。

この運動には、もちろんヒラリーを勝たせたいオバマも積極的
に参加しました。

だから、米ロ関係は、大統領選が近づくにつれ、ドンドン悪化
していきました。

それでもヒラリーは勝てなかった。

 

▼そして、米ロは和解の時代へ

 

来月、トランプ大統領が誕生します。

それで米ロ関係はよくなることでしょう。

トランプは、「ウクライナは、欧州の問題だ!」とし、関わらない
意向をしめしている。

シリアについては、「アサドよりISの方がもっと悪い」という。

つまり、ロシアが支援するアサド政権は延命する。

米ロは、一体化して、「ISつぶし」に動くことでしょう。

唯一の対立点は、イランです。

トランプは、バリバリの親イスラエルで、「イランとの核合意を
破棄する!」と宣言している。

ロシアは、一貫して親イランなので、ここに対立の種がある。


こう見ると、トランプの戦略は、オバマがAIIB事件後にはじめた
戦略と同じ方向性。

ただ、その戦略をもっと徹底して進める方針であることがわかりま
す。


これは、カーターとレーガンの関係に似ています。

カーターは、「人権外交」を掲げ、ソ連との融和に務めました。

ところが、ソ連が1979年、アフガニスタンに軍事介入すると、さす
がのカーターも、強気に転じざるを得なかった。

次のレーガンは、ソ連を「悪の帝国!」と呼び、崩壊に導きました。


オバマも、カーターさんと同じく、平和主義者。

中国に対し、「基本的にアジアのことは中国に任せたい!」などと
寝ぼけたことをいっていた。

しかし、2015年3月のAIIB事件以降、強気に転じています。


トランプは、その流れを継承していきます。


私たちは、トランプ・アメリカと習近平・中国の覇権争奪戦を
目撃することになるでしょう。


日本は、アメリカとの関係をますます強固にし、ロシアと和解
する。

そして、「日本には沖縄の領有権もない!」と宣言している中
国の野望を阻止しなければなりません。


一瞬たりとも油断はできませんが、今の路線を謙虚に進んでい
けば、

日本の勝利は確実でしょう。

 

プーチンの世界

プーチンの世界

  • 作者: フィオナヒル,クリフォード・G.ガディ,畔蒜泰助,Fiona Hill,Clifford G. Gaddy,濱野大道,千葉敏生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/12/12
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 
プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア

プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア

 
プーチン 最後の聖戦  ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは?

プーチン 最後の聖戦 ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは?

 
プーチンの実像 証言で暴く「皇帝」の素顔

プーチンの実像 証言で暴く「皇帝」の素顔

 
独裁者プーチン (文春新書 861)

独裁者プーチン (文春新書 861)