【RPE】★老子の戦略で、日本は栄える

RPE Journal==============================================

 

       ロシア政治経済ジャーナル No.1477


               2016/12/14

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トランプ、習近平プーチン・・・。

強気な大国に囲まれた日本。

どう、彼らと接すればよいのでしょうか?

答えは、「老子」にあります。

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


今は、「グローバル化への反動の時代」といえるでしょう。


プーチンはいいます。

「ロシアの国家イデオロギーは、『愛国』だ!!!」


習近平はいいます。


「中国の夢!!!!」

(中国は1840年アヘン戦争前、常に世界の中心であった。
私は、中国を「あるべき地位」(=世界の中心)に戻す!)

 

トランプはいいます。

「アメリカ、ファースト!」


世界のあちこちに「自国第1主義」を掲げる、個性の強いリーダー
が続々と登場している。

嗚呼、世界一自己主張が苦手な日本。

どうすればいいのでしょうか?


全然関係ないような話をします。

私は最近、ある「家宝級」の本をプレゼントしてもらいました。

  

ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点 超訳『老子道徳経』

ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点 超訳『老子道徳経』

 

といいます。

私も非常に尊敬する黒澤一樹先生が、「老子道徳経」を、普通の
人でも楽しんで読めるよう、訳してくださったのです。


今まで、老子といわれても正直わけわかりませんでしたが、これ
を読んで、相当理解が進みました。

それどころか、「この世の秘密」までわかったような気がします。


皆さん、朝から晩まで必死に働いて、命削って成功している人、
周りにいますか?

あるいは、朝から晩まで必死に働いて、命削って、なお成功して
いない人、周りにいますか?


では、いつもストレスフリーに見えて、欲もなさそう。

社内に敵がいなくて、上司にも同僚にも部下にも嫌われてなくて、

努力しているようにはみえないのに、自然と成功している人。

まわりにいますか?

その人は、ひょっとしたら、「老子的生き方」をしているのかも
しれません。

老子の生き方は、魅力的です。

ひょっとしたら「人生激変級」の本ですので、だまされたと思っ
てぜひご一読ください。

 

ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点 超訳『老子道徳経』

ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点 超訳『老子道徳経』

 

▼実は栄える老子の戦略

 

話を元に戻します。


「反グローバル化」「ナショナリズム」の時代。


世界には、個性と我が強いリーダーがたくさん出てきています。

日本は、トランプ、習近平プーチンのような「猛獣」とどう
つきあっていけばいいのでしょうか?


老子」に聞いてみましょう。

61章。


<大國者下流。天下之交、天下之牝。牝常以靜勝牡。以靜爲下。
故大國以下小國、則取小國、小國以下大國、則取大國。故或下
以取、或下而取。大國不過欲兼畜人、小國不過欲入事人。夫兩
者、各得其所欲、大者宜爲下。>


どひゃ~、わけわかりません。

黒澤先生の訳は。


<大国は、大河の下流。

すべての流れが交わるそこは、

世界中が慕う女性のようなもの。

いつの時代も、

男が女性に敵わない理由は、

女性が、じっと静かに下手に出るからだ。

大国だからこそ、ものごし静かに小国にへりくだって
接することだ。

そうすれば、小国からの信頼が得られる。

そしてまた、

小国の側もへりくだって大国に接すれば、大国の信頼
を得ることができる。

(以下略) >


どうですか、これ?

日本は、小国ではありませんが、

とにかく、大国には「へりくだって接すればいい」と。


私は、本当に、「そのとおりじゃないか!」と思います。

日本のいわゆる「専門家」は、口を開けば、


「日本はもっと自己主張せよ!」

「日本は、もっと貪欲に国益のための戦え!」


などといいます。

日本は、「戦後、自己主張もやめ、国益のために戦うこと
もやめた」と。

そうはいいますが、第2次大戦後の45年間、世界でもっとも
成長し、もっとも繁栄したのは日本です。

日本は戦前、戦中、強気で自己主張し、国益のために戦い、
そして敗北しました。

(例、国際連盟加盟国42か国が「満州国」建国に反対。
日本は、自説を曲げず、連盟を脱退した。)


しかし、「老子的」になった戦後は、大繁栄することができ
た。

もう一国、日本と同じ境遇の国がありました。

西ドイツです。

西ドイツも、戦後「老子的生き方」を強いられました。

西ドイツは1990年、東ドイツを吸収。

そして、いまでは「EU = ドイツ帝国」といわれるほど力
をつけている。


もう一国、「老子的外交」で成功した国があります。


意外なことに、09年以前の中国です。

中国は、「平和的台頭」を掲げ、日本以外の国から警戒され
ることがほとんどなかった。

結果、1980年から30年間発展をつづけ、2010年には日本をぬ
きGDP2位に踊り出ます。


しかし、09年、「独り勝ち」になり、傲慢になった中国は、

老子的」路線を捨て去った。


そして、習近平は、「世界皇帝」のごとく、ふるまうようにな
った。

老子」を捨てた中国はボロボロですね。

 

安倍総理=猛獣使いの秘密

 

ここまでの話、

老子云々は別にして、安倍総理は理解されていることでしょ
う。

だから、「猛獣使い」といわれるのです。

猛獣が吠えているところにいき、一緒に吠えたらケンカにな
ります。

そうではなく、吠えている猛獣に、


「どうしてあなたは吠えているのですか?

少しお話を聞かせていただけませんか?」


といえば、吠えるのをやめて、いろいろ話してくれるでしょう。

トランプさんのところに行き、


「すでに米軍駐留費用の75%を負担している日本に対し、もっ
と金を出せという。

あなたは、何もわかっていない!」


といえば?

トランプさんは、獰猛になって


「なんだと!

それなら米軍を撤退し、習近平に、『尖閣有事になっても米軍

はかかわらない』と電話するぞ!

どうなるか、お手並み拝見だ!」


と吠えることでしょう。

そうではなく、総理はにっこりほほ笑んで、


「トランプさん、大勝利おめでとうございます!

すごかったですね!」


といって、戦わない。

だからうまくいくのです。

それを野党は、「朝貢外交」というのですから・・・・。

 

▼争わない力

 

もう一つ、とても気に入った68章を紹介します。


<善爲士者不武。善戰者不怒。善勝敵者不與。善用人者爲之下。
是謂不爭之徳、是謂用人之力、是謂配天。古之極。>


<優れた武士は威圧しない。

秀でた戦士は怒らない。

よく勝つ者は争わない。

上手に人を使える人は、へりくだることができる。

これが争わず、人の力を用いる「天の采配」。

いにしえから伝わるタオの極意だ。>

 

皆さん、どうですか?

私は、これぞ「平和主義」日本国の道だろうと思います。


今回は、RPEの属性にあった章をご紹介しました。

しかし、この本には、あなたの人生に実際役立つ話が満載
です。

ぜひご一読ください。

 

ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点 超訳『老子道徳経』

ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点 超訳『老子道徳経』