フレブル君日記

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【RPE】★プーチン、トランプとの関係を語る

RPE Journal==============================================

 

       ロシア政治経済ジャーナル No.1473


               2016/12/2

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プーチンが、トランプについて語りました。

なにを???


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

 

今回は、読者の皆さんにお願いがあります。

今年も、「日本一のメルマガ」を決める「まぐまぐ大賞」
の季節がやってきました。

皆さんの中で、「ロシア政治経済ジャーナルは、役に立
っている!」と思われる方。

もしよろしければ、一票投じていただけないでしょうか?

投票は、以下のページからできます。
↓ 
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心から「役にたっている!」と思う方だけ、

よろしくお願いいたします! 

北野幸伯

 

では、本題。

先日、「プーチン訪日を前にして、ロシアの態度が硬化して
いる」という話をしました。

その理由について、「トランプが勝ったからだろう」と。

「・・・わけわからないぜ!」

という方は、いますぐこちらをご一読ください。

http://www.mag2.com/p/news/229419


さて、プーチンは最近、トランプについて語りました。

 

プーチン氏、トランプ氏勝利「米と関係改善のチャンス」

朝日新聞デジタル 11/30(水) 23:19配信

 ロシアのプーチン大統領が30日、モスクワで講演し、米大統
領選でのトランプ氏の勝利について


「ロ米関係改善のチャンスが生まれると信じたい。

両国の国民にとってだけでなく、世界の安定と安全のために重要
なことだ」


と述べて、対米関係立て直しへの強い意欲を示した。>

 

ここからわかること。

トランプとプーチンは、一貫して「米ロ関係を改善させたい!」
と言いつづけている。

トランプは、プーチンとの関係改善を語りつづけることで、選挙
戦が有利になったとは思いません。

むしろヒラリーは、「トランプは、プーチンの操り人形だ!」と
攻撃材料に使っていました。

それでも、トランプがひるむことはなかった。

つまり、トランプが「ロシアとの関係を改善させたい」という意
志はホンモノなのでしょう。


一方、プーチンの動機は単純です。

西側陣営のボスになるトランプに、制裁を解除して欲しい。


さて、プーチンは、トランプとの電話会談について語りました。

 

< プーチン氏は講演で、トランプ氏と11月14日に電話した
際に

「ロ米関係の不満足な現状は正常化しなければならないという考
えで一致した」

ことを明らかにした。

その上で「我々の側はそのための道を行く用意がある」と表明し
た。

シリアやウクライナなど、米ロの意見や利害が対立する問題で、
トランプ氏とは折り合いを付けられそうだという期待感がにじむ
発言だ。>

 

シリア問題について。

オバマは、とても不誠実な言動を繰り返していました。

まず、皆さんご存知のように、オバマ・アメリカは、「反アサド」
である。

そして、オバマは「反IS」でもある。

なんといっても、ISは外国人を公開処刑しているし、テロもバン
バン起こしている。

それで、アメリカと有志連合は、ISを空爆しています。


ところが、オバマは、本音でISを壊滅させたくなかった。

なぜ?


アメリカとISは、「反アサド」という点で、利害を共有している
から。

それで、アメリカの空爆は、ゆるゆるで、ちっともISは弱体化し
なかった。


2015年9月、ロシアが、「IS空爆」に参加します。

プーチンの目的は、アメリカとは全然正反対で、「アサドを守る
こと」。

それで、ISの石油インフラを破壊しつくし、壊滅的打撃をあたえ
ることに成功します。


トランプは、二面性のあるオバマのシリア政策にあきれているの
です。

彼のシリア観は、以下のようなものです。


1、最悪の存在は、欧米でテロをするISである。

2、アサドも悪だが、別に政権にいても、アメリカに迷惑はかけ
ていない。

3、プーチンは、無料でISを攻撃してくれている。アメリカにと
ってありがたい存在である。


現状は、「プーチンがISと無料で戦ってくれている」ことで、
トランプは感謝しているのです。


では、ウクライナはどうでしょうか?

トランプは、「ウクライナは、アメリカの問題ではない。欧州
の問題だ」としています。

ウクライナ内戦は、2015年2月に停戦合意がなされ、その状態が
つづいている。

トランプ・アメリカが介入をやめれば、平和はつづくでしょう。

ただ、ウクライナは捨てられた状態になり、事実上、

クリミア半島ドネツク州、ルガンスク州 を失います。

大国に利用される小国の悲劇ですね。

 

▼トランプとプーチン、障害はイスラエルーイラン

 

このように、トランプとプーチンは、シリア・IS問題、ウクラ
イナ問題で同じ立場。

二人、最大の違いは、イスラエルーイランに対する見方でしょ
う。


オバマ時代、冷遇された国の筆頭はイスラエル

オバマは、2013年9月、シリア攻撃をドタキャンした。

そして、イスラエルからみると最悪なのは、2015年7月、イラ
ンと核合意した、

要するにオバマは、イスラエルの宿敵と和解している。

オバマ時代は、イスラエルにとって、まさに「悪夢の時代」で
した。


トランプはどうなのでしょうか?

トランプの娘のイヴァンカさんは、「ニューヨーク・オブザー
バー」のオーナーでユダヤ人のジャレッド・クシュナーさんと
結婚している。

そして、イヴァンカさんは、結婚時ユダヤ教に改宗しています。

ユダヤ人の定義は、「ユダヤ教徒であること」ですから、イヴァ
ンカさんはユダヤ人。

イヴァンカさんには、3人子供(=トランプの孫)がいますが、
彼らも皆ユダヤ人。

トランプは、イスラエルのネタニヤフ首相とも非常に仲がいい。

そして、トランプは、「われわれはイスラエルのために永遠に
戦う!」と宣言している。

だから、ネタニヤフ首相、イスラエル・ロビーは大喜びでしょう。


そして、逆に悲しんでいるのがイラン。

トランプは、「イランとの核合意を破棄する!」と宣言しています。


逆にロシアは、一貫してイランを守っています。

そして、イランと共に、シリア・アサド政権を支援している。


イスラエルーイラン問題で、トランプとプーチンの見方は正反対。

しかし、そういう相違があるのは当然です。

夫婦ですら、ケンカが絶えないのに、トランプとプーチンの見方
が全部一致していたら逆に変です。


このように、問題はあるものの、今後米ロ関係は、改善していく
ことでしょう。


米ロ関係がよくなれば、中ロ関係は相対的に弱くなるので、日本
にとってもメリットが大きいです。

ただ、先日書いたように、アメリカと和解し制裁解除の道筋がみ
えてくれば、ロシアは対日本で譲歩することが減るでしょう。

そういうメリット、デメリットはありますが、メリットの方が大
きいと思います。

 

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