堀日亨上人様の御正当忌に

堀日亨上人様は第59世の猊下様です。

日蓮正宗の研究と言えば変に聞こえるかもしれませんが、教義の成立史を他門のお寺に行って研鑽され、富士宗学要集全10巻を編集されました。

創価学会版の御書全集にも大きく貢献したことで有名な方です。

創価学会員の幾人が今日の日に思いをはせているのでしょうか?

恩とは因の下に心と書きます。今の自分があることの因、つまり恩に報ずるというのが報恩感謝なのですが。

創価学会員の多くは、堀日亨上人の功績を悪用して日蓮正宗の攻撃に使っています。

日蓮正宗の化儀の変遷史などは、都合よく化儀を変えてしまった創価・顕正の口実になっています。

しかし、それを口実と考えるのは創価・顕正の独断でしかなく、日蓮正宗の化儀は御当代の猊下様のご指南にしたがうというのが、日蓮正宗の正当な考え方なのです。

文献学を基準に信心を確立しようというのは、本末転倒な思考であって、依義判文の日蓮正宗の伝統とは反対の依文判義なのです。

法華経パーリ語から正確な現代語訳に翻訳してみても、そこには依義判文がない以上法華経の真意は問えないのです。鳩摩羅什法華経翻訳の逸話は、日寛上人様の文献逸話と同じく、正当な依義判文の証拠なのです。

仏教学と教学は全く次元の違う学です。

日蓮正宗は新興宗教ではありません。

釈尊から日蓮大聖人様が50年の説法全てを直授結要付嘱され、日蓮大聖人様の御一生全ての弘法を日興上人様が受け継ぎ、迹仏・本仏の全てを相伝している唯一の宗派が日蓮正宗です。

世界唯一最古の仏教宗派であり、唯一正当の宗派であるから日蓮正宗と名乗っているのです。

先日の御講で御住職様が、創価学会禅宗になってしまったと申されました。

禅宗は釈迦仏教の途切れた相伝を、途中から復活させて今日まで伝わっています。創価学会が大聖人直結と言っているのと何ら変わりません。根無し草のようなものです。顕正会も同じように、断絶した血脈が復活するという教義を会員に教えています。

 

血脈の尊崇(けちみゃくのそんすう)
 一、血脈相承とは
 血脈とは、仏法が師匠から弟子へと正しく伝えられていくさまを、親子の血統や、人体に血管が流れ連なることに例えて表した言葉です。仏法とは仏の悟られた、一切衆生を救済する根本の教えですから、これを後世(こうせい)に正しく伝えることが何より大切であり、これを相伝(そうでん)あるいは相承(そうじょう)と言います。
 釈尊の仏法は滅後、付法蔵(ふほうぞう)と呼ばれる弟子によって次々に付嘱され、後世に正しく伝えられました。また日蓮大聖人は、仏法流伝(るでん)の正統として三国四師(さんごくしし)を御教示されています。この三国とはインド・中国・日本であり、四師とは釈尊・天台・伝教、そして日蓮大聖人を指します。

 二、本宗の血脈相承
 ① 大聖人における相承
 大聖人は竜口(たつのくち)法難の後、佐渡期以降において、御自身が霊鷲山(りょうじゅせん)にて釈尊より付嘱を受けられた地涌(じゆ)の上首(じょうしゅ)・上行(じょうぎょう)菩薩にましますことを明かされました。これについて第二十六世日寛(にちかん)上人は、大聖人の外用(本体・本意という内証を隠して外面に表れる姿・作用のこと)は上行菩薩の再誕であるが、その御内証(ごないしょう)は本因妙の教主たる久遠元初(くおんがんじょ)自受用報身如来であることを御指南されています。この久遠元初本因妙の教主たる大聖人の一期(いちご)御化導(ごけどう)の究竟(くきょう)である本門戒壇(かいだん)の大御本尊こそ、血脈相承の根本の法体(ほったい)なのです。

 ② 唯授一人(ゆいじゅいちにん)の血脈相承
 大聖人は御入滅に当たり、二箇(にか)の相承をもって第二祖日興(にっこう)上人へ御自身の仏法の一切を相承されました。すなわち本門戒壇の大御本尊をはじめとして、法体と法門の両義を余すところなく日興上人へ付嘱(ふぞく)されたのです。
 法体とは、末法の御本仏日蓮大聖人の御内証たる本門戒壇の大御本尊の御事であり、日興上人が大聖人から本門戒壇の大御本尊を身に宛(あ)てて賜り、一器(いっき)の水を一器に瀉(うつ)すがごとくに、その御内証を一身に受け継(つ)がれたことを「法体相承」と言います。
 また大御本尊の法体とともに、下種(げしゅ)仏法の法義は日興上人へ余すところなく相伝されました。大聖人の宗旨(しゅうし)の深義(じんぎ)が、口伝(くでん)や筆授(ひつじゅ)によってとどこおりなく日興上人に伝承されたことを「法門相承」と言います。
 さらに、この法体・法門の両相承は日興上人より第三祖日目(にちもく)上人、日目上人から第四世日道(にちどう)上人と順次に承継され、御当代御法主上人に至っています。この唯授一人の血脈相承こそ本宗(ほんしゅう)宗旨の根幹なのです。

 ③ 三宝と血脈
 日寛上人は『当流行事抄』の中で、末法の御化導における法体の下種三宝について、「仏宝は日蓮大聖人、法宝は本門戒壇の大御本尊、僧宝は日興上人(趣意)」と御指南されています。この法体の三宝に対する絶対の信こそが本宗信仰の根本です。
 この法体の三宝に対し、下種三宝の法体を末法万年に伝持(でんじ)される日目上人以来の歴代(れきだい)の御法主(ごほっす)上人は、外用(げゆう)の辺は「住持の三宝」の意義における僧宝の御立場と拝します。内証(ないしょう)の辺では仏・法・僧の三宝は一体ですから、御歴代上人の御内証の血脈は、法体の三宝と一体不二(いったいふに)の尊体にましますのです。故に御法主上人はその御内証の上から、御本尊書写の権能(けんのう)を持たれるのです。法体の下種三宝に深く帰依(きえ)し奉るとともに、三宝伝持の血脈の御法主上人に信伏随従(しんぷくずいじゅう)し奉るところに成仏の大功徳が存するのです。

 ④ 本宗僧俗における血脈
 本宗の信仰においては、唯授一人の血脈相承を根本とし、その上で僧俗の信心における血脈の意義を弁(わきま)えなければなりません。御本尊を強盛に信じ、御本尊の法体の血脈を伝持する下種三宝に帰依することによってのみ成仏の血脈が流れ通(かよ)うのであり、これを「信心の血脈」と言います。
 また本宗の信心には「師弟相対」という大切な筋目(すじめ)があります。すなわち手続(てつぎ)の師たる歴代の御法主上人のところには大聖人の御法魂(ごほうこん)がもぬけられており、これを信じて師弟相対の信を取ることにより成仏が叶うのです。また御法主上人の御命(ぎょめい)によって各地に赴(おもむ)き、法を弘宣(ぐせん)する僧侶にも手続の師の意義が存します。
 法体の血脈を所持あそばされる嫡々付法(ちゃくちゃくふほう)の御法主上人に対し奉り、信の一念をもって師弟の筋目を正すと共に、御法主上人に信伏随従する末寺の御住職を直接の手続の師として信心に励むことが大切です。

 三、血脈誹謗(ひぼう)の異流義(いりゅうぎ)
 古来、血脈に背反(はいはん)して異流義を唱え、謗法に堕する輩(やから)が後を絶たないことは、まことに悲しむべきことと言わなければなりません。大聖人御入滅後、日ならずして師敵対(してきたい)の謗法を始めた五老僧をはじめとして、近年では「血脈二管論」なる邪説を唱えた自称・正信会、そして『ニセ本尊』の作製という大謗法を犯した創価学会に至るまで、すべての異流義に共通するのは、大聖人から日興上人へ、さらに日目上人、歴代の御法主上人へと法水瀉瓶(ほっすいしゃびょう)される金口(こんく)嫡々の血脈相承を否定するということです。これらが大聖人の大慈悲の御化導に敵対する大謗法であることは言うまでもありません。

 四、血脈と広宣流布
 広宣流布とは、三大秘法の大法が全世界に広まり、下種仏法における信心・修行が広く世に行われ、その利益(りやく)の姿が広く顕れることを言います。しかしあくまでも、血脈を根本とした正しい教えが広まるということでなければ広宣流布とは言えないのです。
 今日、御本仏(ごほんぶつ)日蓮大聖人の大法は、血脈付法の第六十七世御法主日顕上人(現在は、第六十八世御法主日如上人)が御所持あそばされています。その仏法の血脈に末法万年の広宣流布の源が存することを、我々僧俗は深く拝し、総本山根本の信心に立つことが何よりも大切です。

 

 

祖文纂要

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富士宗学要集〈第6巻〉問答部 (1978年)

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富士宗学要集〈第9巻〉史料類聚 (1978年)

富士宗学要集〈第9巻〉史料類聚 (1978年)

 
富士宗学要集〈第4巻〉疏釈部 (1984年)

富士宗学要集〈第4巻〉疏釈部 (1984年)

 
富士宗学要集〈第10巻〉疏釈部 (1979年)

富士宗学要集〈第10巻〉疏釈部 (1979年)

 
富士宗学要集〈第7巻〉問答部 (1978年)

富士宗学要集〈第7巻〉問答部 (1978年)

 
富士宗学要集〈第5巻〉宗史部 (1985年)

富士宗学要集〈第5巻〉宗史部 (1985年)

 
富士宗学要集〈第1-2巻〉 (1956年)

富士宗学要集〈第1-2巻〉 (1956年)

 
富士日興上人詳伝 (1963年)

富士日興上人詳伝 (1963年)

 
富士宗学要集〈第8巻〉史料類聚 (1979年)

富士宗学要集〈第8巻〉史料類聚 (1979年)

 
富士宗学要集〈第3巻〉宗義部 (1958年)

富士宗学要集〈第3巻〉宗義部 (1958年)

 
富士日興上人詳伝 下 (聖教文庫)

富士日興上人詳伝 下 (聖教文庫)

 
富士日興上人詳伝 上 (聖教文庫)

富士日興上人詳伝 上 (聖教文庫)

 
富士宗学要集〈第6巻〉問答部 (1956年)

富士宗学要集〈第6巻〉問答部 (1956年)

 
富士宗学要集〈第5巻〉宗史部 (1956年)

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富士宗学要集〈第7巻〉問答部 (1956年)

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富士宗学要集〈第8-9巻〉 (1957年)

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霑尊遠忌紀念

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富士宗学全集年次人別仮略目録

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隠れたる左京日教師

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南條時光全傳 (日蓮正宗宣伝叢書)

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聖訓四題 (日蓮正宗宣傳叢書)

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日寛上人全傳 (日蓮正宗宣傳叢書)

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富士宗学要集〈第10巻〉疏釈部 (1958年)

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富士宗学要集〈第11巻〉総索引 (1959年)

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