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フレブル君日記

フレブルはゆるいよ

RPE】★トランプ当選を喜んだ国、悲しんだ国

RPE Journal==============================================

 

       ロシア政治経済ジャーナル No.1462


               2016/11/11

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トランプさん勝利を喜んだ国は?悲しんだ国は???

 

 

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


今回は、読者の皆さんにお願いがあります。

今年も、「日本一のメルマガ」を決める「まぐまぐ大賞」
の季節がやってきました。

皆さんの中で、「ロシア政治経済ジャーナルは、役に立
っている!」と思われる方。

もしよろしければ、一票投じていただけないでしょうか?

投票は、以下のページからできます。
↓ 
http://tinyurl.com/p9mgfnd

「心から役にたっている!」と思う方だけ、

よろしくお願いいたします! 

北野幸伯


では、本題。

皆さんご存知のように、トランプさんがアメリカ大統領選挙
勝利しました。


・なぜトランプは勝てたの?

・トランプとどうつきあえばいいの?

については、ダイヤモンドオンラインさんに記事を載せてい
ます。

まだの方は、今すぐこちらをご一読ください。

http://diamond.jp/articles/-/107231
(●携帯、スマホで見れない場合
PCでお読みください。)


今回は、「トランプ当選を喜んだ国、悲しんだ国」

について考えてみましょう。

 

▼喜ぶロシア

 

喜んだ国、筆頭はロシアです。

2014年3月のクリミア併合以降、ロシアは制裁下にあります。

アメリカ、欧州、日本などが制裁中。

つまり、世界GDPの半分以上から制裁されていることになる。

さらに、原油安、ルーブル安で、ロシア経済はかなり深刻な
状況にあります。


トランプさんは、最後まで「プーチンと協力したほうがいい」
という姿勢を崩しませんでした。

一方、ヒラリーさんは、おそらくトランプの支持率を下げる
ために、

「トランプはプーチンに操られている!」

と批判した。

そして、トランプの「ボス」であるプーチンのことを熱心に悪
魔化していました。

だから、ロシア国民は、トランプ勝利を、心から喜んだのです。

おととい、ロシアの民放最大手NTVのニュースを見ていると、

「トランプ勝利!」を伝える記者の目が喜びで潤んでいました。


ロシアは、トランプ勝利を世界で一番喜んだ国でしょう。

アメリカですら、ヒラリー支持者は悲しんだ。

ロシアでは、「ほぼ全国民がトランプ勝利を喜んだ」といえると
思います。

 

▼喜ぶイスラエル

 

オバマ時代、冷遇された国の筆頭はイスラエルでしょう。

オバマは、

2013年9月、シリア攻撃をドタキャンした。


そして、イスラエルからみると最悪なのは、

2015年7月、イランと核合意した


要するに、オバマは、イスラエルの宿敵と和解している。

オバマ時代は、イスラエルにとって、まさに「悪夢の時代」
でした。


トランプはどうなのでしょうか?

トランプの娘のイヴァンカさんは、「ニューヨーク・オブザーバ
ー」のオーナーでユダヤ人のジャレッド・クシュナーさんと結婚
している。

そして、イヴァンカさんは、結婚時ユダヤ教に改宗しています。

ユダヤ人の定義は、「ユダヤ教徒であること」ですから、イヴァ
ンカさんはユダヤ人。

イヴァンカさんには、3人子供(=トランプの孫)がいますが、
彼らも皆ユダヤ人。

トランプさんは、イスラエルのネタニヤフ首相とも非常に仲が
いい。

そして、トランプさんは、「われわれはイスラエルのために永
遠に戦う!」と宣言している。

だから、ネタニヤフ首相、イスラエル・ロビーは大喜びでしょ
う。


そして、逆に悲しんでいるのがイラン。

トランプさんは、「イランとの核合意を破棄する!」と宣言し
ています。


シリアに関しては、「アサドのほうがISよりマシ」という立場。

プーチンにISを退治してもらえ!」

ということで、アサドはサバイバルする可能性があります。


そして、同じ中東でオバマに冷遇されたのがサウジアラビア

トランプさん、サウジアラビアには愛着がなく、

日本、韓国、NATO諸国と同じように、「もっと金を出せ!」
といっています。


ちなみに、オバマさんが中東への関心をなくしたのは、

「シェール革命」でアメリカが世界一の産油、産ガス国になった
から。

もはや「資源たっぷり中東は必要ない」ということなのです。

 

▼悲しむ欧州

 

トランプ勝利に衝撃を受け、悲しんでいるのが欧州です。

イギリス、フランス、ドイツなど大国のリーダーたちは、

「ヒラリー勝利」を疑っていませんでした。

それで、過去トランプさんについて、小バカにしたような
コメントを出していた。


トランプは、「NATO加盟国にもっと金を払わせる!」と宣
言している。

欧州経済も、かなり厳しい状況ですから、金出したくない
でしょう。


そうはいっても、アメリカの干渉が減ることで、欧州は逆
に平和になる可能性があります。

つまり、トランプ・アメリカとプーチン・ロシアが和解す
る。

そうすると、欧州とロシアの対立も解消されるかもしれま
せん。


しかし、そのとき犠牲になるのが、ウクライナです。

クリミアを奪われ、東部ドネツク州、ルガンスク州は事実上
分離独立状態にある。

欧米に利用され、そして米ロ和解によって捨てられる。

哀れです。

 

▼複雑な中国

 

では、中国はどうでしょうか?

トランプは一般的に「反中」だと思われています。

実際、こんなことをいっています。


「彼らの指導者たちは我々の指導者たちよりも遥かに、うん
ざりするぐらい、上手くやっている。

彼らはあらゆるものを作り変えている。

彼らは我々を殺そうとしてるが、私は彼らを撃退する。」


ところが、一方で

「中国は偉大だ!」

「中国が好きだ!」

「中国ともっとビジネスをするべきだ!」


などという発言もしばしばしています。

そして、トランプさんは、中国ともかなりビジネスをしている。

AFP 2016年10月18日


<トランプ氏は選挙運動で中国について、ゆがんだ貿易政策と為
替操作によって米国から数百万人分の雇用を奪ったと繰り返し非
難してきた。

一方で、中国に対するダブルスタンダードとたびたび批判を浴び、
国外での取引に起因する利害対立に疑問が呈されている。>

<トランプ氏は自身が関わる事業に関して、米国以外で121件あり、
それには中国の事業が「多数」含まれると語っている。>


というわけで、トランプさん、中国に関しては複雑みたいです。

中国を叩きすぎれば、自分のビジネスに問題が起こってくるかも
しれない。

トランプさんがこんななので、中国自体も複雑なのでしょう。


ちなみにトランプさん、経済がらみでしばしば中国のことを批
判します。

しかし、「南シナ海」など安全保障面の話はほとんどしていま
せん。

そもそも「関心がないのではないか?」と心配になります。

アメリカが、フィリピン、ベトナム、台湾、韓国などを見捨て
れば、

日本も安心していられませんね。

 

▼日本は?

 

日本政府も、全世界のほとんどの国と同じように、

「ヒラリーさんが勝つ」

と確信していました。

トランプさんを無視しつづけたことで、野党は安倍内閣を批判
しています。

しかし、「トランプは勝たない」と思っていたのは、他の国々
も同様ですので、安倍総理が特に先見性がなかったとはいえま
せん。


トランプさんは、

「日本がもっと金を出さなければ、米軍を撤退させる!」

「日本が核兵器を保有するのは悪いことではない!」

という人。

それで、日本政府、トランプ勝利を「喜んだか?悲しんだか?」

と聞かれれば、「悲しんだ」ことでしょう。


そうはいっても、トランプさん、来年初には大統領になります。

安倍総理は、トランプさんとの関係構築に取り組んでいただきた
い。

既述のように、トランプさんの勝利はほとんどの国にとって驚き
のできごと。

彼とまともに関係を構築している国は、イスラエルぐらいしかあ
りません。

ですから、「出遅れた!」とがっかりせず、今からがんばってい
ただきたいと思います。

 

マスコミが報じないトランプ台頭の秘密

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トランプ自伝―不動産王にビジネスを学ぶ (ちくま文庫)

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