【RPE】★中国経済の今

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       ロシア政治経済ジャーナル No.1450


               2016/10/17

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中国経済は、いまどうなっているのでしょうか?



中国経済の今


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


中国の挑発が、ますますエスカレートしています。

 

<中国機へのスクランブル、最多208回 7─9月

朝日新聞デジタル 10月14日(金)22時57分配信

 防衛省統合幕僚監部は14日、7~9月の航空自衛隊戦闘機に
よる中国機への緊急発進(スクランブル)が208回で、前期よ
り9回増えたと発表した。四半期ベースで3期続けて過去最多を
記録した。

 中国軍の戦闘機とみられる2機が9月25日、戦闘機としては
初めて沖縄本島宮古島の間を通り、東シナ海と太平洋を往復す
るなど、中国軍機の行動範囲は拡大が続いている。>

 

対中国機スクランブル、7~9月で208回(!)。

毎日平均2回以上じゃないですか!

心配です。

なぜ中国は、ますます攻撃的になっているのでしょうか?

どうも、経済が本当にやばいことと無関係ではなさそうです。

 

中国経済、唯一信用できる指標は?

 

中国のGDP、2015年度は6.9%の成長だそうです。

しかし、この数字を信用している人は誰もいない。


「ホントは、4%だ!」

とか、

「いや、3%だ!」

など、いろいろいわれています。

要は、誰も正確な数字がわからない。


「中国のGDP発表は、あてにならない!」


なんと李克強首相も断言している。

同首相によると、あてになるのは、

・電力消費量
・鉄道貨物輸送量
・銀行融資額


この三つは、「克強指数」として、世界的に知られています。

小泉総理や安倍総理のブレーンをされた高橋洋一先生は、


●中国GDPの大嘘

 

中国GDPの大嘘

中国GDPの大嘘

 

 

の中で、こんなことを書いておられます。

 

<中国が発表する統計のうち、数少ない、というか、

唯一信用できるのが、

この貿易統計。

貿易統計は外国との関係もあって捏造しにくい。

相手国の「正しい」対中国貿易量を集計すれば

正確な数値が求められるからだ。>(44p)

 

そのとおりでしょう。

日本の対中輸出額と、

中国の対日輸入額 は、同じ数字でなければならない。

GDPやその他の指標と違い、ウソをつけば、即座にばれます。


唯一信用できる貿易統計で見ると、高橋先生は、2015年のGDPは、

6.9%なんてとんでもない。

おそらく、マイナス3%だ。(!)

と断言されています。


ちなみに2015年の中国貿易。

貿易総額は、前年比8%減の3兆9586億ドル。

輸出は2.8%減の2兆2765億ドル。

輸入は、14.1%減の1兆6820億ドル。


確かにこれで、「GDPは6.9%増です」って、「怪しい」を
通り過ぎて

「不可能」ですね。

 

中国経済の今

 

では、2016年9月時点の中国貿易はどうなのでしょうか?


<中国の輸出、急ブレーキ 9月は1割減、7カ月ぶり水準

朝日新聞デジタル 10月13日(木)13時27分配信

 中国の税関総署が13日発表した9月の貿易統計によると、輸出
が前年同月比10・0%減の1845億ドル(約19・1兆円)と
大きく減った。

輸出の前年割れは6カ月連続で、減少幅が10%以上になるのは7
カ月ぶり。

世界的な貿易の低迷が、中国経済に重くのしかかっている。>

 

輸出は9月、前年同期比で10%減少。(!)

 

<9月は最大の貿易相手の欧州連合(EU)向けが約10%減
るなど、米国や日本、東南アジア諸国連合ASEAN)など
主要な貿易相手向けの輸出が軒並み5%を超える大きな落ち込
みを示した。>(同上)


<一方、9月の輸入は同1・9%減の1425億ドル(約14・8
兆円)で、2カ月ぶりの前年割れとなった。>(同上)


輸入は1.9%減。

2015年は、14.1%減でしたので、よくなっています。

しかし、輸出は、昨年通期の2.8%減が、9月は10%減になって
いる。

 

<輸出が落ちこんだことで今後、中国の輸入にも影響が出る可
能性がある。>(同上)

 

輸出が10%減ったということは世界市場で中国製品の消費が10
%減ったことを示しています。


そうなると、中国企業もそれにあわせて生産を減らすことでし
ょう。

消費が減り、生産が減れば、企業の売上と利益が減り、所得も
減ります。

所得が減れば、中国企業、中国人は、投資も消費も控えること
になるでしょう。


そうなると、当然輸入も減っていくことでしょう。

図にすると、


世界における中国製品需要の減少 → 中国輸出減 →

中国生産減  → 中国所得減 → 中国消費減(輸入減)→

中国生産減 → 中国所得減 → 中国消費減 →

以下同じプロセスの繰り返し。


このように、中国経済に暗雲が漂っています。

夕刊フジ10月15日付は、人民元安と資本流失が深刻であることを
指摘していました。


<中国、止まらぬ人民元安 見掛けより深刻な資本流出 ゴール
ドマンが警鐘

夕刊フジ 10月15日(土)16時56分配信

 中国の通貨、人民元の下落が止まらない。10月から国際通貨
基金IMF)の特別引き出し権(SDR)の構成通貨に正式採
用されたが、約6年ぶりの安値水準まで売り込まれた。

そんな中、中国からの資本流出は見掛けよりも深刻かもしれない
と米投資銀行ゴールドマン・サックスが警告している。

 人民元は「国慶節」の連休明けの10日から続落し、11日に
は一時1ドル=6・7148元と、2010年9月以来の元安水
準になった。米国の利上げ観測やドル高も元売りに拍車をかけた。

 ブルームバーグによると、8月の公式統計では、人民元決済を
通じ277億ドル(約2兆8700億円)が中国から流出した。

2014年までの5年間の月平均では44億ドル(約4560億
円)にとどまっている。>

 

人民元安、資本流出について、週刊東洋経済元編集長の勝又先生は、
こう解説します。

 

人民元安と資本流出の背景について、週刊東洋経済元編集長の勝
又壽良氏はこう解説する。

 「SDR採用を決めた当のIMFが、中国の債務水準に警告を発
しているうえ、国際決済銀行(BIS)は3年以内に中国で金融危
機が起こる危険性があり、米国のサブプライムローン危機やアジア
通貨危機の前より厳しい状況だと警告している。元売りや資本流出
は避けられない」>(同上)

 

<米国のサブプライムローン危機やアジア通貨危機の前より厳しい
状況>

だそうです。

 

「中国、あるいは欧州(特にドイツ)から次の危機が起こる」

というのは、世界的コンセンサスになりつつあります。


パニくる必要はありませんが、心の準備と、できる対策はして
おきましょう。


●PS

私は、いろいろな人の「過去の発言」と「現在の発言」をチェック
しています。

その中で、高橋洋一先生の発言には一貫性があり、しかも予測が
あたっています。

安倍総理も、高橋先生のいうとおりにやっていたときは、「イケイ
ケ」でした。

しかし、高橋先生の反対を無視して消費税を上げたことで、アベノ
ミクスは、急にしぼんでしまいました。

皆さんも、是非高橋先生の本で勉強してみてください。


●中国GDPの大嘘

 

中国GDPの大嘘

中国GDPの大嘘