フレブル君日記

フレブルはゆるいよ

今僕が最も読みたいと思っている本・・・サピエンス全史

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

 
サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

 

今までで最も知的興奮を与えてくれた本は「銃・病原菌・鉄」だった。

どうして文明の発達の仕方が白人優位で進んだのか?

人類史の謎を合理的に納得できる形で示してくれたのは、ジャレド・ダイアモンドのこの本だった。

 

2000年代の最も重要な本として、知識人が選んだナンバーワンの地位を獲得し、東大教官が新入生に勧める本ナンバーワンの地位を、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」から奪った強者だ。

 

しかし、ついにもっとも本質的な課題に挑戦する本が登場した。

人類の歴史を幸福という観点から見つめ、なぜ大多数の人々が苦しむ世界が、今我々の目の前に現れているのか?

文明の構造に不幸が内在しているのではないか?

この衝撃の論証は、ピケティの富める者の資産運用成長率が、給与所得の成長率を大きく上回り格差社会が必然であることを証明してしまったことに匹敵する偉業かもしれない。

 

21世紀の資本

21世紀の資本

 

努力しても、協調性を発揮しても、どうして多くの人類は不幸なのか?

きっと世界中の皆が感じている疑問だろう。

若い時の私の関心は抽象的に「なぜ人は生まれ死んでいくのか?そこに意味はあるのか?」という存在論的難問に取りつかれていた。

それは、ハイデガーの「存在と時間」を読んでも説きえない謎であった。

しかし、そんな疑問を持ち取りつかれるのは、自分の中に幸福な気持ちが薄いせいではないかと気づかされて、現在に至っている。

  

存在と時間(一) (岩波文庫)
 

サピエンス全史はもっと本質的な、人間とは何かについて光を当ててくれる本ではないかときたいしているのだが。

早く読みたいという欲求にとらわれるのも久しぶりである。

トップカスタマーレビュー

人類は何を得て、何を失ったのかが、壮大なスケールで、そしてドラマティックに描かれたスゴイ本です! 久々に気合の入った本を読んだと思いました! 
投稿者 am_angel #1レビュアー#1殿堂 投稿日 2016/8/4
形式: 単行本 Amazon Vine レビュー ( 詳しくはこちら )
七万年前にはアフリカの片隅で生きていくのが精一杯の、取るに足らない動物だったホモ・サピエンスが、その後の年月で、全地球の主となり、生態系を脅かすに至った、その過程に何があったのか、人類は何を得て、何を失ったのかが、本当に壮大なスケールで語られている本です。

他の人類種の生物たちとは違う道を歩み始めたときに、人類が得たもの(大きな脳とか、二足歩行とか)と、それを得たことによって次に何が起こったか、から始まって、集団を作り、狩猟を行い、やがて農耕社会も…という過程を読み進むごとに、人類が経験してきたことを追体験できるかのような進行だと感じました。

狩猟生活を営んでいたころの人類は、そのあとの農耕社会のころと比べると、栄養状態もよく豊かな生活を送っていた側面があることや、貨幣というものは、人間が生み出した信頼制度のうち、ほぼどんな文化の間の溝をも埋め、宗教や性別、人種などで差別することの無い唯一のものだとの定義など、この著者の視点は新鮮で、そこから導かれる展開は非常に鋭く面白く、この本が全世界で注目を浴びているというのは当然だと思います。

上巻では人類がほかの人類種とは違う存在になり、家族や親族以上の大きな集団をつくり、貨幣というものを作り出した頃の話など、今まで何が起こってきたかを記述したものになっていますが、下巻では、その人類がどこに行きつこうとしているのかまでを示唆する、壮大なスケールの本になっています。

この過程で人類が得たものは、非常に多岐多用にわたり、素晴らしいものも多いのですが、反面失ってしまったもの、得たものがもたらした災厄も非常に多くて大きいものがあり、このまま行きつく先の未来に対する警鐘になっているとも思います。

内容もページ数も、ハードで骨太な本ですが、とても具体的でドラマティックな記述なので、読んでいて飽きることも、また難しすぎると感じることも無いと思います。このような内容に興味のある方で、本を読むのが好きな方には、読み応えがあって、非常に満足のいく読後感が得られる本だと思うので、星5つをつけてオススメしたいと思いました。

また、この本は、翻訳が非常に優れていると思いました。私は翻訳調の文体は日本語としてこなれていないと感じてしまいがちで、外国語を翻訳した本はあまり好きではないのですが、この本の訳文は、この本が伝えている世界観と内容にぴったりと合う、硬質で正確な印象を受ける文章でした。私のように、翻訳調の本があまり好きではない方にも、読んでみてほしいと思います。

 

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

 
サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福