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【RPE】★中国に「落とし前をつける!」フィリピン大統領の警告

RPE Journal==============================================

 

       ロシア政治経済ジャーナル No.1436


               2016/9/1

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6月に就任した時、「親中」といわれたフィリピン新大統領。

いまではすっかり「反中」になり、逆に中国を脅しています。



★中国に「落とし前をつける!」フィリピン大統領の警告


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

今日は、フィリピンー中国問題の続報です。

 

▼中国、法律戦で完敗

 

皆さんご存知のように、中国は、「南シナ海は、ほとんど全部俺
の物」

というトンデモ「九段線」を主張しています。

ところが、仲裁裁判所は7月、明確に中国の主張を否定し、フィリ
ピンを全面的に支持しました。


仲裁裁判所は、どんな判断を下したのでしょうか?

CNN.co.jp7月13日付から。

 

<中国は、海南島の南方から東方にかけて、南シナ海の9割を囲い
込む「九段線」という境界線を設定し、資源採掘や人工島造成を行
う権利の根拠としている。

仲裁裁はこの権利を認めない立場を示した。

仲裁裁はまた、中国が人工島から200カイリまでを排他的経済水
域(EEZ)としてきた主張に対し、人工島はEEZ設定の根拠に
はならないと判断した。

さらに、中国は人工島周辺で自然環境を破壊しているとの見方を示
した。>

 

これに対し中国は、「悪いのは仲裁裁判所!」「国際法を辱めた!」

と猛反発しています。


<仲裁判断、中国外交に大打撃 習主席「一切受け入れない」

AFP=時事 7月13日(水)10時7分配信

【AFP=時事】オランダ・ハーグ(Hague)にある常設仲裁裁判所
(PCA)が南シナ海(South China Sea)をめぐる中国の主張には
法的根拠がないとの判断を示したことについて、中国の習近平
(Xi Jinping)国家主席は、一帯の島々は古来より中国の領土だ
として、政府は今回の判断に基づくいかなる行動も受け入れない
と述べた。

国営の新華社(Xinhua)通信が伝えた。>


<フィリピンの訴えを受けた裁判で仲裁裁が12日に下した判断は
、天然資源も豊富な南シナ海の支配に野心を燃やす中国にとって
外交的な大打撃となった。

中国政府は真っ向から拒絶しており、中国外務省は同日のうちに
「判断は無効で何の拘束力もない」との声明を出した。

 新華社によると、中国の在オランダ大使は「きょうはハーグに
とって『ブラックチューズデー(黒い火曜日)』になったと批判。

判断は「国際法を辱めた」とこき下ろした。>

 

日本、アメリカ、インド、ベトナムなどが、相次いで「判決を歓
迎する。中国は守るように!」という声明を出しました。

中国は、世界的に孤立していきます。


しかし、唯一の救いがありました。

フィリピンで大統領が代わった。

6月に大統領に就任したドゥテルテさんは、「親中だ!」といわ
れていたのです。

 

▼親中派大統領の転向

 

日本の親中派は、「ドゥテルテさんが親中なので、仲裁裁判所
の判決なんて意味ないね!」と主張していた。


ところが・・・。

「親中派」だったはずのドゥテルテさん、「アッ」という間に「反
中」に転向します。

なんと、早々に「中国との二国間協議」を拒否したのです。


<比大統領「中国と交渉しない」=南シナ海領有権、譲歩せず

時事通信 7月19日(火)22時37分配信

【マニラ時事】フィリピンのドゥテルテ大統領は19日、米議会代
表団とマニラで会談し、南シナ海の領有権問題で中国と交渉する
計画はないと明らかにした。

大統領は、南シナ海問題をめぐる12日の仲裁裁判所の判決を受け、
領有権問題で特使を派遣するなどして中国との対話解決を模索し
たが、改めて譲歩しない強気の姿勢を示した形だ。

会談に参加したクリス・マーフィー米上院議員のツイッターによ
ると、会談でドゥテルテ大統領は南シナ海問題で中国と交渉する
計画はないことを表明。

また南シナ海の主権に関しては中国と取引せず、フィリピンの全
面勝訴に終わった仲裁判決について「交渉の余地はない」と指摘
した。>

 

仲裁判決について、「交渉の余地はない!!!」そうです。

なぜ、こんなことになったのでしょうか?

実をいうと中国の「自業自得」なのです。

 

南シナ海問題 フィリピンは中国との協議拒否 王毅外相が持
ちかけも「仲裁裁定無視が前提だった」

産経新聞 7月19日(火)20時36分配信

シンガポール=吉村英輝】フィリピンのヤサイ外相は19日、
南シナ海問題に関する2国間協議を中国の王毅外相から持ちか
けられたが、

「仲裁裁判所の裁定を無視する」こと

が前提条件だったため拒否したと明らかにした。

地元テレビのインタビューに答えた。>

 

「仲裁裁判所の裁定を無視する」ことが前提条件・・・・。

フィリピンからすると、「ふざけるな!」ですね。

仲裁裁判所で勝利し、国際的に「中国の主張は、インチキ。

フィリピンの主張は、全面的に正しい!」と認められた。

だから、国際社会は、「フィリピンと中国の領有権問題がある
ところは、フィリピン領である!」という認識になった。

フィリピンが完全に有利な状態にあるのに、不利な立場にいる
中国は、

「仲裁裁判所の判決を無視することが二国間協議の前提条件だ
!」

という。

フィリピンからすれば、「別に交渉する必要はない。国際社会
は、フィリピンが正しいことを認めているのだから」となるに
決まっています。

しかも、中国の態度は、非常に「問題あり」でした。

 

<ヤサイ氏は、先週に行われたアジア欧州会議(ASEM)首脳
会議へ出席するため訪れたモンゴルで、王毅氏と対談。

「フィリピンの憲法国益国際法のルールにそぐわない」と、
裁定を無視した二国間協議の提案を拒否したとした。

王毅氏からは「仲裁裁定に言及しそれに沿った議論をするなら、
(両国は)敵対することになるだろう」と圧力を受けたという。>

(同上)

 

「仲裁裁定に言及しそれに沿った議論をするなら、(両国は)敵
対することになるだろう」

これは、中国の外相が、フィリピンの外相を【 脅迫 】したの
です。

脅迫されて、「すいません、仲裁裁判所の判決は二度と口にしま
せん!」となりますか?

普通に考えれば、「マフィアみたいな中国と組むのはやめて、ア
メリカに走ろう!」となるでしょう。

 

▼ドゥテルテ大統領、中国に「落とし前をつける!!!」

 

親米だったはずのドゥテルテさん。

今では、かなりの「反中」になったようです。

 

<比大統領、中国に「落とし前をつける」と警告 南シナ海問題

AFP=時事 8月24日(水)23時34分配信

【AFP=時事】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duter
te)大統領は24日、南シナ海(South China Sea)の領有権争いで解
決がみられなければ、いずれ中国と「落とし前」をつける時が来る
だろうと警告した。>

 

大国中国にむかって、「落とし前をつける!」とは・・・。

 

<オランダ・ハーグ(Hague)にある常設仲裁裁判所(PCA)は
先月、南シナ海をめぐる中国の主張の大半には法的根拠がない
との判決を下した。この判決は、訴えを起こしたフィリピン側
の圧倒的勝利とみられた。

ドゥテルテ大統領はこれまで、攻撃的な対応で中国を怒らせた
くないとの考えを繰り返し示し、緊張緩和のために特使を派遣
していたが、24日には中国との対立も辞さない姿勢を示した。

ドゥテルテ大統領は軍基地で兵士たちを前に演説し、「今は、
判決についてわめき散らすことはしない。だがいずれ、この
ことについてわれわれが何らかの落とし前をつけなければな
らない時が来るだろう」と語った。

中国側は、仲裁判決を無視する方針を明言している。>

 

どう見ても「親中」という感じではないです。

 

<ドゥテルテ大統領は「中国は本当の望みを明らかにするべきだ。

望むと望まないにかかわらず、中国はフィリピンのみならずここ
東南アジアの全ての国によって、仲裁判決の順守を要求されるこ
とになるからだ」と述べた。>(同上)

 

「東南アジアの全ての国によって、判決順守を要求される」

そのとおりでしょう。

正当な主張をする弱い国は、「法律」を使います。

 

<さらに、強大な軍事力を擁する中国に対し、フィピンへの攻撃
について警告し「私が保証する。ここに入り込もうものなら、血
塗られたものになるだろう。われわれは簡単には屈しない」と語
った。>(同上)

 

「われわれは簡単には屈しない!」

立派ですね。

ベトナムも立派です。


日本は、もちろん中国を挑発すべきではありません。

しかし、「中国が尖閣に上陸すれば、即日排除する!」ぐらいの

勇気と決意と気概は必要です。


ベトナムやフィリピンにできる決意が、世界3位の経済大国日本に
できないはずはありません。

逆に、そういう決意があれば、中国もなかなか攻めてこれないもの
です。

なんといっても習近平、「負けたらクーデターが起こって殺される
国」に住んでいるのですから。

 

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