フレブル君日記

フレブルはゆるいよ

【RPE】★挫折する中国の野望~人民元のシェア低下

RPE Journal==============================================

 

       ロシア政治経済ジャーナル No.1434

 

               2016/8/25

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昨年11月、「SDR構成通貨」になることが決まり、

「国際通貨」にむけて大きく前進した「人民元」。

しかし、中国経済急減速で、そのプロセスは後退しているよ
うです。

 

★挫折する中国の野望~人民元のシェア低下


全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

 


(●北野も号泣

「感動の日本史」、是非ごらんください。

http://tinyurl.com/z5d67w2 )

 


変化の激しい時代です。

たとえば2015年3月に起こった「AIIB事件」。

皆さんご存知のように、

イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、イスラエル
オーストラリア、韓国

など親米国家群が、

アメリカの制止を無視し、

中国主導「AIIB」への参加を決めた。

実に57か国がAIIBに入った。


要するに世界の国々は、

アメリカと中国を天秤にかけ、ほとんどの国が中国についたのです。


反中の日本ではなかなか実感できませんが、2015年3月時点で、世界
の趨勢は、


「落ち目の覇権国家アメリカを捨てて、次の覇権国家中国についた
方がいいぞ!」

だった。

しかし、「AIIB事件」でアメリカは目覚めました。

ボンヤリ・オバマさんも、ようやく「アメリカ最大の敵は中国であ
る」と気がついた。

その後の彼の活躍は、すごかった。

それまで、アメリカは、大きく三つの問題を抱えていました。


・欧州=ウクライナ、ロシア問題

・中東=シリア、IS問題

・アジア=中国問題


オバマさんは、ロシアと和解し、ウクライナ問題を事実上解決。

その後ロシアと共に、シリアのアサドと反アサドを停戦させた。


そして、中国問題に力を集中させるようになった。

するとどうでしょう?

中国経済は、ボロボロになってしまったのです。


「AIIB事件」が起こった昨年3月、中国経済は、「世界の希望」
だった。

ところが1年5か月経った今、同じ中国経済は、「世界のお荷物」
になっています。


このあまりに急激な変化はなんでしょう?

私は、「経済情報戦」の影響も大きいと見ています。

「経済情報戦」とは何でしょうか?


東芝三菱自動車が不正をし、それをマスコミが報じ、株が下が
った。

これは、「事実」が「情報」として流れ、次の事実(株価下落)
をつくったのです。

これは普通。


しかし、あるマスコミが、あまり根拠がなくても、「〇社は問題

が多い」と書けば、それで株価は下がります。

これは、「情報」が「事実」を「つくった」のです。

つまり、最初に「情報」があった。


中国についても同じことがされました。

 

同国のGDP成長率は、2014年7.3%、2015年6.9%と発表された。

(もちろん、この数字をそのまま信じている人は、誰もいませ
ん。)

他の国であれば、「うらやましい!」という数字。


しかし、中国については、AIIB事件以降肯定的な記事はいっさ
い消え、

代わって、「中国経済崩壊が近い!」という記事が、毎日出て
くるようになった。

実際中国経済が減速しているのは事実。

しかし、アメリカメディアがそのプロセスを加速させているよ
うに見えます。

いずれにしても、中国経済は、ボロボロになりました。

 

▼下がる人民元シェア

 

アメリカから覇権を奪いたい中国。

主な戦略は、「人民元を国際通貨にすること」です。

なぜ?

アメリカの強さの源泉は、「基軸通貨ドルをいくらでも発行する
ことができること」。

15年前まで、ドルの地位は、絶対的でした。

しかし、ユーロによって、徐々にその地位は低下していった。

そして、今度は、中国が人民元国際化で、アメリカの通貨覇権に
挑戦する。


中国は昨年、金融面で二つの大きな勝利を得ました。

一つは、AIIBに57か国が参加したこと。

もう一つは、人民元IMF・SDRの構成通貨になることが決
まったこと。(11月)

しかし、快進撃はここまででした。

いま人民元はどうなっているのでしょうか?

夕刊フジ8月19日から。

 

人民元は昨年11月、国際通貨基金IMF)の特別引き出し権
(SDR)の構成銘柄に採用が決まった。

習政権にとっては、アジアインフラ投資銀行(AIIB)と並んで
国際金融の世界で存在感を高める大きな成果だったはずが、実態は
さびしい限りだ。>

 

どう「さびしい限り」なのでしょうか?

具体的に。

 

<銀行間の決済インフラを手がける国際銀行間通信協会(SWI
FT)によると、今年6月時点で決済に使われた人民元のシェア


1・72%


と14年10月以来の低水準となった。

米ドル(40・97%)、ユーロ(30・82%)、英ポンド(8
・73%)、日本円(3・46%)を下回るどころか、カナダドル
(1・96%)を下回る6位に低迷している。

15年8月には決済シェアが2・79%と円を上回り、「第4の通
貨」となった勢いは完全には失われた。

今年10月にはSDRに正式採用される予定だが、「国際通貨」と
はとても呼べない状況だ。>(同上)

 

人民元のシェアは、1.72%。

カナダドルを下回る、世界6位。


う~む、確かにこれでは、「国際通貨」と呼べないですね。

 

▼中国は、「経済崩壊」で「凶暴化」している

 

さらに同記事は、「中国経済がメチャクチャ深刻な状況にある」
ことを示すデータをあげています。

 

<経済が減速するなかで、中国当局人民元安をあえて容認して
るフシもあるが、思惑通りに輸出は伸びていない。

7月の輸出は前年同期比4・4%減、内需も振るわず、輸入は
12・5%減だった。

1~7月の累計でも輸出は7・4%減、輸入は10・5%減と大
きく前年割れしている。>(同上)

 

1~7月期、輸出は7.4%減少、輸入は10.5%減少。(!!!)

中国の経済統計はまったく信用できませんが、貿易統計は正確で
す。

なぜかというと、「相手国」がいるので、ごまかしがきかない。


輸出も、輸入もこれほど激減しているのに、「今年も7%成長」
などということがありえるでしょうか?

もちろんありえません。


ここまで経済が苦しくなると、

 

共産党一党独裁のおかげで経済は成長する」

 

という「神話」「正統性」が崩壊します。


習近平は急いで新たな「正統性」を創造しなければならない。


それが、「南シナ海」「東シナ海」での「攻撃性」につながってい
るのでしょう。

 

(中国は、米帝日帝、フィリピン、ベトナムインドネシアなど、

中国固有の領土、領海を狙う邪悪な国々に包囲されている。

この勢力を撃退できるのは、中国共産党だけであ~~る。)


日本は、中国からの攻撃を、忍耐強くかわしつづける必要がありま
す。

もちろん人民解放軍尖閣を侵略したら即座に排除する必要はあり
ますが。

しかし、日本に必要なのは、「時間稼ぎ」です。

中国共産党による一党独裁体制は、もはや崩壊にむかいはじめたの
ですから。


「時間は日本の味方」なのです。

 

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