フレブル君日記

フレブルはゆるいよ

★トランプ対ヒラリー、戦いの構図は?

全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。

ヒラリーさんが、米民主党の正式な大統領候補になりました。


<【米大統領選2016】クリントン氏、民主党指名を受諾 
「一緒の方が強い」

BBC News 7月29日(金)12時54分配信

米大統領選の民主党全国大会最終日の28日、ヒラリー・クリント
ン前国務長官(68)が、大統領候補としての指名を受諾し、「私
たちは一緒の方が強い」と連帯と協力の重要性を強調した。>

 

これで、長いアメリカ大統領選は、


共和党トランプ 対 民主党ヒラリー


の最終決戦になります。

どっちが勝つのか、わかりません。

「こっちが勝つ!」といえば、当たる確率は50%。

外れる可能性も50%です。

実際、両者の支持率は、現在同じなのですね。

どっちが勝つかわかりませんが、「どういう構図になっているの
か?」は知ることができます。

 

▼トレンドに乗る「民族主義者」トランプ

 

トランプさんは、数々の暴言で知られています。

たとえば、

・アメリカとメキシコの国境に「万理の長城」を建てる。

(つまり、メキシコからの移民を制限する。)

イスラム教徒の入国を禁止する。

・日本がもっと金を出さなければ、在日米軍を撤退させる。

・韓国にもNATOにも、もっと金を出させる。


これらの発言は、一見なんの関連性もないように見えますが。

実をいうと、すべてつながっています。

そう、「民族主義的主張である」ということ。

多民族国家アメリカで、「民族主義」という言葉が適切か、わ
かりません。

しかし、他の用語が思い当たらないので、便宜上「民族主義」と
いう用語を使います。)


そして、実をいうと「民族主義」は、現在世界のトレンドなので
す。

なぜ?

2014年ぐらいまで、世界で「民族主義的リーダー」といったら
二人しか思い浮かびませんでした。

わが国の安倍総理

そして、プーチン

ところが欧州でその後、「民族主義的勢力」が急速に台頭してき
た。

例をあげれば

 

・イギリス国民の過半数が「EU離脱」に投票した。

・ドイツで「反難民政党」「ドイツのための選択肢」(AfD)が
急速に支持をひろげている。

・イタリアでは2016年6月、「EU離脱」を主張する「五つ星運動
のラッジ氏が市長に選出された。(美人すぎると評判。)

・オランダでは、「イスラム移民排斥」を訴える「自由党」が
EU離脱の是非を問う国民投票」の実施を求めている。

・17年に大統領選挙が実施されるフランスでは、極右「国民戦
線」のルペンさんが、有力候補


なぜ、2015年、民族主義的勢力が、急速に影響力を拡大させた
のでしょうか?

理由は、二つあり、相互につながっています。


一つは、欧州に150万人ともいわれる難民が流れ込んできたこ
と。


これに関して、
まず第1に、もとからEUに住んでいる人たちの経済的負担が増
える。

難民には、衣食住が必要で、政府はその金を国民からとる。


第2に、難民の若い男たちが犯罪を犯し、治安がとても悪化し
た。

ドイツでは昨年末、こんな衝撃事件も。

(●最後の「件数」に注目)↓

 

<独、15年大みそかの性犯罪は全国規模 16州中12州で発生

AFP=時事 1月24日(日)10時52分配信

【AFP=時事】ドイツの警察は、2015年12月31日に同国
西部の都市ケルンで大規模に発生した性犯罪や強盗事件と同様
の事件が、ドイツの全16州のうち12州で発生していたと発表し
た。
現地メディアが23日伝えた。>

<最大の影響を受けたのはケルンがあるノルトライン・ウェス
トファーレン州で、

約1000件の被害届
~~~~~~~~~~~~~~~~
が提出され、次いでハンブルク州の約200件が続いた。>

 

1日1000件の性犯罪、強盗!!!

拘束された容疑者は、ほとんどが外国籍

難民申請者もたくさんいたことから、反難民感情が一気に強まり
ました。


二つ目の理由は、ISによるテロが多発していることです。

拠点だったシリア、イラクで壊滅的打撃を受けたISは、難民にま
ぎれこんで、欧州にうつってきている。

ISによるテロの数は、去年から急増し、最近は「毎週のように」
大きなテロが起きている。

アメリカは、欧州に比べ、大量難民の問題は大きくありません。

しかし、テロは起こるので、これがトランプの過激な主張が正当化
される理由になっている。


(彼が「イスラム教徒を入れるな!」と主張するのは、ISと普通の
イスラム教徒の見分けが困難だからです。

普通、「私はISです!」と宣言して入ってくる人はいない。)


ちなみにトランプは、共和党のエリートから支持されていませんで
した。

ところがトランプは5月18日、リアリストの大御所キッシンジャー
の自宅を訪問した。

そして、しばしば電話でも話し合っていることが明らかにされま
した。

トランプが、キッシンジャーのいうことに耳を傾ける素直さをみ
せれば、共和党のエリート層も意見を変えるかもしれません。

 

▼現状維持勢力の「グローバリスト」ヒラリー

 

一方、ヒラリーは、オバマ路線を継承するであろう「グローバリ
スト」といえるでしょう。

ヒラリーさんのスローガンは、

「Stronger Together(一緒の方が強い)」です。


これは、「アメリカ第一主義」のトランプさんに反対してい
るのです。

ヒラリーさん、指名受諾演説で、こんなことをいいました。

 

<問題を直せるのは自分ひとりだけだ、などという人の言葉を決し
て信じてはいけない」と、トランプ氏を強く批判。

「アメリカ人は決して、自分にしか直せないなどと言いません。

アメリカ人は『みんな一緒に直そう』と言うのです」と強調し、ア
メリカは権力を一手に握る権力者から独立してできた国だと指摘し
た。>

BBC News 7月29日)

 

トランプ = アメリカ第一主義、民族主義

ヒラリー = 国際協調主義、グローバリスト


ちなみにヒラリーさんは、「ウォールストリートの金持連中」や
TPP」を批判しています。

しかし、これは本音ではないでしょう。


こう見ると、トランプさんは、トレンドに乗り、ヒラリーさんは、
現状維持で劣勢な気がします。

関係を見ると、現状を維持しようとするドイツのメルケルさんと、

民族主義のトレンドに乗るフランスのルペンさんのようです。


しかし、ヒラリーさんには強味があります。

そう、「支配勢力」がヒラリーさんの味方なのです。

過激なトランプを恐れる、ウォール・ストリート、大企業群、銀行
などは、ヒラリーの味方。

ひょっとして共和党のエリートたちも「トランプよりヒラリーのほ
うがマシ」となるかもしれない。


というわけで、


トレンドに乗る民族主義者、アメリカ第一主義のトランプさん。

支配層から支持を受ける、グローバリスト・ヒラリーさん。


勝つのはどっちなのでしょうか?