水木しげるさんの「ゲゲゲのゲーテ」を読みました。

 

今日の本屋で偶然見つけたのですが、ついつい衝動買いしてしまいました。

1時間くらいで読了してしまいました。

ゲーテとの対話」という哲学的書物が、水木さんの人生に大きな影響を与えたことが、よく分かって良かったです。

本棚から「ゲーテとの対話」を引っ張り出してしまいました。

水木さんは今年の11月に亡くなられた漫画家です。

ゲゲゲの鬼太郎」の作者として有名ですよね。

半生を描いた「ゲゲゲの女房」は朝の連ドラになりましたね。

水木さんは、徴兵されて戦争に行く直前に哲学書を多く読まれたそうです。

自分が死ななくてはならないかもしれないと思い、人生や生死とは何であるか納得したくなったのだそうです。

カント・ショーペンハウアーニーチェなども読まれたそうですが、あまり心に響かなかったようです。しかし、ゲーテの晩年を共に過ごした弟子が書いた、「ゲーテとの対話」を読んで、ゲーテその人に興味を持ち、暗誦するほど読み込んだそうです。

 

ゲーテとの対話 上 (岩波文庫 赤 409-1)

ゲーテとの対話 上 (岩波文庫 赤 409-1)

 

 ゲーテの作品よりも、ゲーテの会話を通して知ることが出来た、その哲学や思想に名言や格言を見出して座右の銘としたのだそうです。

なんだか孔子の言行録である、「論語」の読み方を連想してしまいました。

水木さんが言うには、人と争って出し抜くような、勝ち負けにこだわるようなものは嫌いだそうで、中庸の精神をいかに現実に生きていくうえで、教養として身につけるのかが大事だと感じたのだそうです。

確かにニーチェは、上から目線で自分の特殊な状況や思想を、普遍的な真理にしようとする意図が見え隠れします。孫子などももてはやされていますが、結局は人を欺き意表を衝いて勝利を勝ち取ることが目的です。

人の道ではありません。

人の生きる道とは何か。

生死の本質は観念ではなく、豊かに生きること。

ゲーテは水木さんに「生きたい」と思わせてくれたのだそうです。

 

ゲーテとの対話 (まんがで読破)

ゲーテとの対話 (まんがで読破)

 

 年末年始の読書にはうってつけかもしれません。

私は、「ゲーテとの対話」と「論語」を読み比べしてみたいと思っています。

 

論語 (岩波文庫 青202-1)

論語 (岩波文庫 青202-1)