フレブル君日記

フレブルはゆるいよ

折伏実践

大白法・平成14年4月16日刊(第595号より転載)教学用語解説(78)


折(しゃく)伏(ぶく)実践(じっせん)
 
折伏の意義と目的

 折伏とは全世界の人々を災難と苦悩の人生から救うところの慈悲の行為です。

 この世の災難の根本原因は、人々が邪宗邪義を信じて、正しい仏法を誹謗することにあります。これを解決するには『立正安国論』に、
 

「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ」(御書 250頁)


 

「須(すべから)く国中の謗法を断(た)つべし」(同 247頁)


と勧誡されているように、謗法が国土や人心を破壊する根本原因であることを教え、人々を法華真実の正法に帰依せしめなければなりません。これが立正安国の原理です。

 日寛上人は「立正」の二字について、
 

「立正の両字は三箇の秘法を含むなり」(日寛上人御書文段 6頁)


と釈されているように、御本仏日蓮大聖人が建立された三大秘法総在の本門戒壇の大御本尊を唯一無上の正法と立て、弘通していくことが『立正安国論』の正意と拝すべきです。

 では、なぜ大御本尊に帰依しない人々が増えると災難が現れるのでしょうか。

 それは正法誹謗の結果として、五(ご)濁(じょく)すなわち「見濁」(思想の乱れ)・「煩悩濁」(煩悩が盛んになる)・「衆生濁」(社会全般の乱れ)・「命(みょう)濁」(寿命が短くなること)・「劫(こう)濁」(前の四濁が因となって飢饉・天災・疫病・戦争などが起こる不幸な時代)が強盛になるからなのです。御書には五濁の中でも謗法の邪宗邪義による人心の乱れ、すなわち「衆生濁」「見濁」が災難の原因になっていると御教示されています。

 ですから、このような五濁乱漫の濁世を根本的に浄化する具体的な実践こそが大切であり、それが折伏なのです。

 『諸法実相抄』の、
 

日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」(御書 666頁)
 「地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり」(同)

との仰せを拝するならば、私たちは折伏弘通の大任を受けた地涌の菩薩と言えましょう。

 その使命は、
 

「二人三人百人と次第に唱へつたふるなり。未来も又しかるべし」(同)


とお示しのように、まさに「一人が一人の折伏」を実践することにあるのです。

 大聖人は、一切衆生を無間地獄の苦から救うところの三大秘法を御建立され、
 

「母の赤子の口に乳を入れんとはげむ」(同 1539頁)


ように、末法の一切衆生に南無妙法蓮華経の大良薬を与えんとの大慈悲の御化導を示されました。これに浴した私たちは、煩悩・業・苦の三道を、法身(ほっしん)・般若(はんにゃ)・解脱(げだつ)の三徳と転じ、現当二世の功徳を成就させていただけることを深く報恩謝徳しなければなりません。

 日寛上人は、
 

「邪法を退治するは即ちこれ報恩(中略)正法を弘通するは即ち是れ謝徳(しゃとく)(中略)謂わく、身命を惜(お)しまず邪法を退治し、正法を弘通する、則ち一切の恩として報ぜざること莫(な)きが故なり」(日寛上人御書文段 384頁)


と御指南されています。地涌の眷属たる日蓮正宗僧俗の真実の報恩行とは、まさに不惜身命の信心をもって、破邪顕正折伏を実践するところにあると、自覚すべきです。
 
 
折伏実践の心得

 唱題とは、三大秘法の本門の題目の実践であり、根本の行です。『三大秘法抄』に、
 

日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり」(御書 1594頁)

とあるように、自行の唱題行に化他の折伏行が伴わなければ本門の題目とはなりません。

 また、御法主日顕上人猊下は、
 

「毎日の題目受持の功徳は、或る時には直ちに罪障消滅の不可思議な現証となって顕れ、また次第に積って五尺の器に充満し、おのずから化他の徳となって外へ流れ出ます」(大白法 277号)


と御指南されています。

 末法の一切衆生は、客観的な機の上からは、本(ほん)未有(みう)善(ぜん)の荒凡夫ですが、一方、自行化他にわたって唱題に励む日蓮正宗の僧俗は、その観心境界において地涌の菩薩の境界を開くことができるのです。

 そのためには、無疑(むぎ)曰信(わっしん)の信心を根本とした魔を断ち切る強盛な唱題と、僧俗一致して異体同心の唱題行を行うことが絶対の条件となるのです。

 また折伏において大切なことは、御本尊以外に幸せになる法は絶対にない、との大確信をもって人々に強く訴えていくことです。

 ただし、決して非常識や感情的な言動になってはなりません。心がけるべきことは、
 

「彼が為に悪を除くは、即ち是(これ)彼が親なり」(御書 577頁)

と仰せのように、謗法に対して、傍観者的姿勢であったり、勧誘的な弱い折伏であってはいけないということです。邪宗教こそが人を不幸にし、国家を危うくする元凶であることを言い切り、一切の謗法を破折し、屈伏せしめる威勢が大切なのです。

 また相手が無信仰であったとしても、正法に背くばかりではなく、正法を知らないこと自体が、その人にとっては不幸の原因となるのですから、兎にも角にも正法を説き聞かせることが本当の慈悲であり、折伏なのです。
 
邪宗教の人々を折伏し、法華講三十万総登山を成就

 今日の社会のあらゆる不幸の原因は、邪宗教にあり、特に日蓮大聖人の正法正義を妨げる第一の邪宗教こそ、創価学会なのです。我らはこの邪義謗法の恐ろしさを多くの人々に教えるためにも、慈悲の折伏に精進しなければなりません。

 御法主日顕上人猊下は、三十万総登山の意義を、
 

「広布の確実な進展とともに法界を浄化し、清気・清風を世に送り、国家社会の自他倶安同帰寂光の礎(いしずえ)を建設することにより、広大な仏恩に報い奉る」(大白法 414号)


ことにあると御指南されています。

 私どもは、これらの甚深の御指南を心から拝し奉り、いよいよ身軽法重・死身弘法の精神に立って、未曽有の大折伏戦を展開し、もって必ずや法華講三十万総登山を達成しようではありませんか。