★自滅した中国

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       ロシア政治経済ジャーナル No.978

                         2013/11/05

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北野です。


中国が自滅しました。

なぜ?




全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。



(●近づいてきました。
詳細は【編集後記】で!  )



今回も、「刺激的なタイトル」ですね。(笑)


世界3大戦略家ルトワックさんの、本をパクらせていただきました。



●自滅する中国 ルトワック  自滅する中国



ちなみにこの本は、日本の進むべき道がはっきりすっきりわかる、
家宝級の名著です。

まだ、読まれていない方は、ぜひご一読ください。


さて、「自滅した中国」。

いったい、何の話なのでしょう?


レアアース紛争の結末


産経新聞10月26日付を見てみましょう。



<ピーク時に世界のレアアース需要の97%を供給していた中国。

最高指導者だったトウ小平は1992年当時、「中東に石油あり。中
国にはレアアースあり」と語り、

資源輸出に戦略性をもたせることが外交カードになる、と考えてい
た。>




中国はピーク時、レアアースの97%を供給していた。

中国は、「これは外交カードに使える!」と考えていたと。

で、どうなったの?



<中国は3年前の尖閣諸島沖縄県石垣市)沖の中国漁船衝突事件
後に事実上の対日禁輸措置としてカードを切った>

(同上)




皆さん、あのときの衝撃覚えてますか?

2010年9月、中国の漁船が、海上保安庁の巡視船に体当たりしてきた。

船長は「公務執行妨害」で逮捕。


どう見ても中国が悪いのですが、「逆ギレ」して、制裁を次々とうちだし
てきました。

たとえば。


・日本との閣僚級の往来を禁止
・航空路線増便交渉中止
・在中国トヨタ販売促進費用を賄賂と断定し、罰金を科す
・日本人大学生の上海万博招致中止
・フジタ社員の四人を拘束


そして、日本側に最大級の衝撃を与えたのが、「レアアース禁輸」だっ
たのです。

で、日本はどうしたの?



<が、対中依存度の高さを反省した日本企業は、米国などレアアー
ス調達先の多様化や、使用済みレアアースのリサイクルなど、2年
もたたず自助努力で中国の資源外交を切り崩した。>




すごいですね〜。

官民一体となった取り組みにより、日本は「アッと」いう間に中国依
存から脱却したのです。

これぞ、「日本の底力」!(^▽^)


「こんなはずじゃなかった!」と驚いたのが中国です。



<中国のレアアース業界関係者は、「3年前は日本がレアアース
しさに政治的妥協を急ぐと思ったが、結果は中国が最大のレアアー
ス輸出先を失って大失敗した」と頭を抱えている。>

(同上)




レアアース欲しさに土下座してくるだろう!」と高飛車に考えていた。

ところが、日本は「やられたらやり返す。100倍返しだ!」(^▽^)で逆
襲に出たのですね。

その結果・・・。



<中国の昨年のレアアース輸出量は1万6千トンと、政府が許可し
た3万トン余りの輸出枠の半分程度にとどまり、関連業界は生産停
止に追い込まれるなど業績が悪化した。>

(同上)




輸出枠の半分。

関連業界は生産停止。

さらに。



<今年は米国の需要増に伴って輸出量は微増しているものの、国際
価格の下落が続いており、輸出額は前年の半分にも満たない。>




輸出量は微増だが、国際価格の下落で輸出額は前年の半分。



レアアース(希土類)をめぐる通商紛争で世界貿易機関WTO
が日米欧の主張に軍配をあげたことは、中国による過去20年来
の資源外交戦略の失速を意味する。>

<通商紛争でWTOの判断が有利に出て、外交カードにレアアー
スを取り戻すことに、いちるの望みをかけてきた中国。

トウ小平の言葉も空虚な響きとなった。>(同上)




中国の愚かさは、レアアースの輸出制限を、日本ばかりでなく、欧
米にもしてしまったこと。

この事件が起こった前年の09年。

アメリカ経済は最悪。


中国は、「一人勝ち」の状態で、「増長」しちゃったのですね。


というわけで、2010年にはじまった「レアアース戦争」に日本は大勝
したのです。


しかし、「勝って兜の緒を締めよ!」です。


今回の紛争から教訓を引き出してみましょう。


▼「パワー外交」の限界


どんな国も、「国益」を求めて外交をしています。


国益」とは、自国の利益のこと。


で、「国益」とは、一般的に「金儲け」だったり、「資源確保」だったり、「安全確保」だったりします。


昔は、「国益」を確保するためだったら、いってみれば「なんでもあ
り」だった。


植民地つくってもよかったし、現地人を奴隷化しても、誰にも文句い
われない。


それで、昔は「富国強兵」といいました。


つまり、「金をたくさん稼いで、その金で軍隊をつよくしよう」と。


今でも、それはとても大事。


しかし、「金力」「腕力」(=軍事力)だけでは、「足りない」時代にな
ってきました。


たとえば、冷戦終結で「世界唯一のスーパーパワー」になったと確
信したアメリカ。


国連安保理を無視して、イラクを攻めた。


それを誰も止めることができなかった。


しかし、10年後アメリカが同じことをシリアでやろうとしたとき、国連
安保理を無視することはできませんでした。


国連調査団は、「反アサド勢力」が「化学兵器を使っている」と報
告していた

・反アサド勢力が、殺した政府軍兵士の心臓を取り出し、食べてい
る映像が流出した

・反アサド勢力の中に、9.11を起こしたとされるアルカイダ勢力がい



これらの「不都合な真実」を無視して、アメリカはシリアを攻撃する
ことができなかった。


結局、シリア問題は、オバマプーチンの「味方増やし合戦」でした。


今回にかぎっていえば、プーチンが勝ったのです。



中国についても同じこと。

中国も、増長し、「レアアースの輸出を制限すれば、日本、欧州、ア
メリカを従わせることができる」と勘違いした。


日本は、欧米と組んで、中国に対抗していきました。


もちろん、官民一体となって、調達先を多角化したこともあります。


しかし、日本は「仲間が多かった」から勝ったのです。


この教訓はこうです。


「仲間の多い方がケンカに勝つ」


いつも書いていますが、日中戦争は1937年にはじまりました。


中国は、アメリカ、イギリス、ソ連から支援を受けて日本と戦っ
ていた。


仲間の多い中国が、一国で戦っている日本に勝つのは当然だ
ったのです。


▼日本は、昔と変わらず近視眼


日本は、アッという間に、中国依存から脱却しました。

それは、ホントにすばらしい。


しかし・・・。


そもそも「なぜ日本は、世界で1,2を争う反日国家に、レアアース
を完全依存していたの?」

とも思います。


こうなること、予測できなかったのか?と。


実は、同じような事態が過去にもありました。


第2次大戦がはじまる直前、日本は、原油の92%を輸入にたよっ
ていました。

いまとかわりませんね。


しかし、もっとすごいこと。


そのうち81%は「アメリカ」から輸入していたのです。


アメリカは1941年8月、対日原油の「禁輸」を決めた。


そして、日本は、「戦争せざるを得ない」状況に追い込まれていき
ます。


石油が入ってこなくなり、困った日本はどうしたか?


東南アジアのイギリス、オランダ領を攻めて、原油を確保しよう」

としたのです。


そして、翌1942年には、完全に「アメリカ依存」から脱却したのでし
た。


日本の爆発的瞬発力は、今も昔も変わりませんね。


でも、日本は戦争に勝てませんでした。


東南アジア産の原油も、日本に届く量が減っていった。


なぜか?


アメリカの潜水艦が、日本のタンカーをバンバン沈めていったか
ら。



70年以上前のアメリカとの関係。

現在の中国との関係。


はっきりわかるのは、日本政府は、「今のことしか考えていない」
ということ。


日本政府の動きは、「相手がこう動いてきたから、こうしよう」とい
う、「行き当たりばったり」なのです。



だから、いつも相手に状況をコントロールされ、追い込まれ、悪者
にされ、敗戦にむかっていく。


今の日本に必要なのは、世界情勢を理解し、戦略をたて、外国を
たくさん巻き込んで、日本の都合のいい方向にもっていく実力をみ
につけることなのです。




「もし、プーチンが日本の首相だったら?」




【4刷決まりました!】

【アマゾン(社会・政治部門)1位!】



プーチン 最後の聖戦  ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは?

プーチン本はいろいろ出ているが、これが独特で面白い。>

立花隆 「週刊文春」2012年7月12日号)



★北野の「危機克服本」コーナー

はじめての方は、まず「危機克服本」の動機と意義について、
こちらをお読みください。↓
http://rpejournal.com/osusumehon.html 



■「釈迦の教えは感謝だった」とは?


日本一の大富豪・斎藤一人さんも教えを受けた、小林正観さん

が、世界一わかりやすく「釈迦の教え」を解説します。


「・・・なんだ。宗教か!?」

日本人は宗教というとすぐに、「私があなたを救ってあげましょう。
つきましては○○○万円お布施しなさい!」といったインチキ宗
教を連想してしまいます。

しかし、この本はもっと実用的な本。


内容を一言でいえば、「悩みが全部解決する方法」が書かれてい
る本ということでしょうか。

もっと詳しく書くと

・人はなぜ苦しむのか?
・苦しみをなくす方法〜お釈迦様の四諦とは?
・般若心経の本質とは?
・感謝することで起こった本当の奇跡
・「喜ばれるとうれしい」という、人間だけにある本能
・神様と宇宙を味方につける方法とは?
・がんも治る?〜NK細胞を簡単に増やす方法とは?
・ツキを呼び込む「そわかの法則」とは?


面白そうでしょ?
個人的には、正観さんの本で一番好きです。

私は、お釈迦様も老子孔子もイエスも、「人生に役に立つだろう
か?」という観点で見るので、抵抗はありません。

仏教関連の本もかなり読みましたが、正観さんの本が一番わかり
やすく、すんなり心に入ってきます。


ところで、お釈迦様は王子様だったのに、なんで妻子を捨てて出家
したんでしたっけ?

そう、「生老病死」、その他一切の苦しみから逃れる方法を見つけ
たかったのです。

しかし、その教えは後世まで正しく伝わらなかったようです。

でも、この本には、苦しみから逃れる真実の方法が記されています。

北野絶対お勧め。

是非ご一読ください。



釈迦の教えは「感謝」だった

★★★今までに紹介した、絶対お薦め本はこちら↓
(めちゃくちゃ面白く・役立つ本ばかりを厳選してありますよ!)(^▽^)
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http://rpejournal.com/osusumehon.html 


★Kさまからおたより


北野様

いつもありがたく読ませていただいています。

私は諸外国の人と話をする際に、韓国の大ウソ戦略のことを、
"The Korean Lie"という表現にし、ウリジナルに絡めて説得して
います。

つまり、「そういう話は、Pizzaは韓国人の発明で漢字はハング
ルからできた文字。

また、キリストもワシントンも孔子ジンギスカンも韓国人だ、と
言う類の話だ。」と言っています。


諸外国もウリジナルには不快感をもっているので、言われた側
は「お宅も同じ被害者なのか」と言わんばかりの表情になること
があるからです。

中国はいつしか「端午の節句」が韓国起源にされてしまいました
し、米国はキリスト教原理主義者がいっぱいいる国ですから。

ひとつひとつは小さくとも、粘り強く広く説得してゆきましょう。

ウソにはウソを重ねることしかできませんが、正義は必ず勝ちます。





★編集後記  


初校原稿を受け取りました。

近づいています。




RPEジャーナル
北野幸伯



●北野への応援・激励・新刊感想メールは
こちら→ tjkitanojp●yahoo.co.jp 


迷惑メール対策のために真ん中が●になっています。
これを@にかえてお送りください。



▼メールを書くまえに必ずご一読ください。

1、メール多数で、ほとんどお返事できませんが、すいません。
しかし感謝して読ませていただいております。

2、いただいたメールは掲載させていただくことがあります。匿名
希望の方はその旨必ずお書きください。

3、広告に関するクレームにはお返事できません。広告主さんに
直接連絡するようお願いします。

4、RPEの広告は、北野が実際に購入した製品とは限りません。
必ず★HPを熟読され、★
自己責任で決定を下してください。


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