「閣僚の靖国参拝」に猛抗議した中国政府の本音(2/4)

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■ 「閣僚の靖国参拝」に猛抗議した中国政府の本音(2/4)
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よく考えてみれば、13日と14日2日間連続の
程大使の外交行動は実に興味深いものである。
この時点では、安倍内閣の数名の閣僚による
靖国参拝はほぼ決まっており、
日本のマスコミも「数名の閣僚が靖国参拝へ」
と確信を持って報じている。

もちろんそのことは中国の駐日本大使館
中国政府は知らないはずもない。
つまり、13日と14日の時点では、中国政府にとっても、
「8月15日の閣僚の靖国参拝」は
すでに織り込み済み事項である。

にもかかわらず、この2日間、中国の駐日大使は
中国政府の指示に従って上述の外交行動をとり、
「両国関係改善に共に努力すべきだ」と語ったりして、
関係改善のキーマンである日本外務省の高官とも会談した。

ということは要するに、中国政府はけっして、
8月15日の閣僚の靖国参拝を、
日中関係の改善を不可能にしてしまうほどの
徹底的な障害要素であるとは考えていないようである。

つまり安倍政権の閣僚が参拝するからといって、
中国政府はそれで関係改善への道を閉じてしまい、
というわけではない。

15日の閣僚参拝後における中国政府の異例な猛抗議は、
むしろ国内向けのパフォーマンスである面が大きかったであろう。

あるいは、まさに15日に例の猛抗議をすでに予定しているからこそ、
中国政府はその前日と前々日に程大使を遣わして、
「猛抗議したからと言って関係改善を拒否するのではない」
とのメーセッジを日本側に伝えようとしていたのかもしれない。
つまり中国側の本音はやはり、日本との「関係改善」にあるのである。

実は8月15日前後の中国政府の一連の動きからみても、
彼らの本音は透けて見えてきている。
たとえば15日には中国政府としては
日本に対する異例の猛抗議を行ったものの、
その翌日の中国マスコミの日本批判の論調は
むしろ「やや抑制的」であることを、
日本の朝日新聞毎日新聞も口を揃えて報じている。

また、15日の当日、上海の日総領事館の前で
靖国参拝に抗議しょうとした中国人の男は
直ちに中国の警察によって阻止されたことは
日本の各メデイァによって報じられている。

そして、8月15日の尖閣諸島への再上陸を目指して
出航しようとした香港の「保釣行動委員会」は、
香港当局からの出港許可を得られなかったことが原因で
「再上陸行動」を中止したことも判明されている。
その際、香港当局が「許可しない」のは当然、
中国政府の意向を受けての措置であると理解すべきであろう。

つまり中国政府は、日本の閣僚参拝にたいして
異例の猛抗議をして見せながらも、
実際の行動においてもむしろ日本との対立拡大を避けようとしていて、
事態できるだけ沈静化する方向へと
持っていこうとしていることがよく分かる。
それもまた、中国政府は日中関係の改善のための
余地を残しておきたい気持ちの現れであろう。

・・・つづく

( 石 平 )

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