宮崎駿の「風立ちぬ」を観るまえに・・・

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├ 2013年08月02日 宮崎駿の「風立ちぬ」を観るまえに・・・ 
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和田です。

これまで、アメ通では「戦略」や「戦略的思考」について
フォーカスを当ててきました。

おくやまさんは「戦略の階層」で、
「戦略」と「戦術」などを7階層にしましたが、
今回は、お馴染みの"零戦"を題材にして、
「戦略の階層」について考えてみたいと思います。

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さて、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
売国発言」が一部ネットで話題になっている宮崎駿ですが、
これまでの作品は、実は私はあまり観ていません。

ですが、この夏の新作「風立ちぬ」には観るつもりです。
零戦を設計した堀越二郎氏が主人公のモデルということだからです。

零戦戦艦大和にはロマンがあり、
数年に一度は、その関連本を買ってはずっと読んできました。

子供の時から、純粋に戦闘機として、純粋に戦艦として
美しいし素晴らしいと思っていて、
大人になった今でも興味が尽きません。

子供の頃から、「世界一の戦艦だった」とか、
零戦が最強の戦闘機だった」と聞いていました。
しかし、それだけの傑作を配備しながら、
どうして先の大戦に負けたのか?

これが当時から大きな疑問で、
これをスッキリさせるために、時折、軍備の本を読んできました。

この零戦戦艦大和に纏わる話の中に、
日本の敗戦の理由が山ほどあります。
それのみならず、現在の日本にも連なる問題が視えてきます。

我々日本人が大の苦手であるがゆえ、
先の大戦で苦杯をなめることになった理由。

この「アメ通」誌上ではすっかりお馴染みになった
「戦略の階層」に基いて考えてみると、かなりスッキリします。

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堀越二郎本人はもちろん、
その周辺も本当にすぐれた技術者でした。
低燃費、高速化で極限の機動力を実現した裏には、
薄い甲装と低い防弾能力もありましたが、
零戦を前にして、米軍の戦闘機はどんどん撃墜されました。
初期は4対1でも戦えるほどであったようです。

では、それだけの戦闘力を擁しながら、
なぜ勝ち続けられなかったのか?

米軍は戦闘機を「モノ」として割り切って考え、
大量生産が出来るようにラインを整え、
さらに、練度の低い新人パイロットでも操縦できるように、
グラマン社などが頑丈な機体を製造するという体制を取りました。

クルマを例にして、大胆に例えると、
米軍の戦闘機は、悪路でもガンガン走れて
誰でも容易に扱える四駆の一般車。
当時、世界最強の戦闘機であった零戦は、
高速サーキット上で、熟練のドライバーによって、
その最高の性能が引き出されるフォーミュラーカー。
切れ味はいいが脆い、日本刀のように芸術品になっていった
というイメージでしょうか。

零戦は、同じ高度でのドックファイトでは無敵状態でした。

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ここからが重要なポイントなのですが、

日本は「技術」で勝ち、さらに完成度を高めてました。
米軍は負けをもとにだんだん戦い方を変えていきます。

「戦略の階層」のレイヤーで言えば、
【技術】で負けた米国は【戦術】を変えてきたのです。

高度を上げ、狙いすまし、急降下し、
ヒットアンドアウェイのやり方で零戦を狙います。
零戦の側からすると、これは卑怯な戦いをされているのですが、
高度を上げることができません。

余談ですが、
米軍のパイロットは"A2"などの革ジャンを着込んで操縦していましたが、
零戦のパイロットは、木綿で対抗していたのは胸を痛めます。

大戦の後半期になる頃には、
歴戦の熟練パイロットも戦場で散ってしまい、
練度の低い、ほぼ素人のようなパイロットが、
最後には、敵艦に体当たりする…という程度の
【戦術】を採用せざるを得ないところまで追い込まれてしまったことは、
読者の皆さんもよくご存知だと思います。

【戦術】レベルでの行動を変えて、
さらに物量面でも日本を圧倒した米国との差が大きくなったのです。

評論家の日下公人氏は、
「100機の零戦に200人のパイロットとか、
そのくらいの発想で、多めに養成すべきだった」
という主旨のことを言ってましたが、
これなどは、さらに上の階層からの考え方です。

自他共に認める、"物作り"という【技術】を誇る日本は、
今に至っても米国に勝つことは出来ません。

「戦略の階層」という視点を導入して、
このことを考えてみると、色々と視えてくるものがあるのではないでしょうか?

※「戦略の階層」の図が下記URLにもあるので、ご参照下さい。
http://www.realist.jp/strata.html

風立ちぬ」は、私の期待する映画ではないかもしれませんが、
そんなことを考えながら見たいと思っています。

( 共同管理人 和田 )

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米国発の中国分析について知りたくないですか?

世界覇権国アメリカにはたくさんの中国レポートがあり、
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詳しくは以下のURLをクリックして下さい。
http://www.realist.jp/china.html

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GHQ,マッカーサーが日本に上陸したとき、あまりに何もない
貧しい国であることに驚きました。

なぜ、日本だけが、イギリスもドイツもできなかった機動部隊をつくり
米国と太平洋上で戦争ができたのか?

それは日本人の精神や積み上がった学問だと悟ったマッカーサー
日本にある有益な図書7,000冊以上を焚書します。
指定図書の研究、回収は、静かに、極秘に行われました。

そこには、日本人の精神をささえてきた歴史の本の数々から、
アメリカ研究や資源研究の本、そして、
戦略にかかわる本、地政学の書籍もありました。

戦後日本では地政学は勉強できません。
大学で専攻できる学部、学科はありません。

今回、英国で学んできた地政学を奥山真司先生が
禁断の学問・地政学を復活させるつもりで、語り尽くします。
ついにやります。

「奥山真司の地政学講座」
詳しくはこちらから
http://www.realist.jp/geopolitics.html

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(編集後記)

管理人です。

今回は宮崎駿氏の「風立ちぬ」の話題がありましたが、
管理人としては、この映画よりも、
最近、WEB上の一部で話題となった、
宮崎監督の「憲法改正」に関する"炎上"案件です。(笑)

その問題のテキストは以下でDL出来ますので、
まだ、お読みになっておられない方は、
ぜひぜひ、お読みになってみて下さい。

スタジオジブリ 小冊子『熱風』7月号特集 
緊急PDF配信のお知らせ
http://www.ghibli.jp/10info/009354.html

さしあたりは、宮崎監督のテキストだけを
お読み頂ければよいかと思うのですが、
さて、如何でしたでしょうか?

管理人は、これを読んだ途端、
珍しく、冗談ではなく(笑)、
ほんとうに目眩がして倒れそうになりました・・・

宮崎監督の思想性と申しますか、
その指向は、以前から、巷間、色々と言われておりましたが、
まさか、ここまでとは、ほんとうに驚きました。

特に、

「これだけ嘘をついてきたんだから、つき続けたほういい」

・・・。
読者の皆様は、どうお感じになられましたでしょうか?

曲りなりにも、独立国家たる私たちが、
こんな無責任な態度で良いとは、管理人は到底想えません…。

とにかく、この宮崎監督のテキストは、
全編にわたって突っ込み処が山盛りなのですが、

▼いま再び“世界一”へ--ラピュタ放送で「バルス祭り」開催 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/offtopic/35035457/

ということですので、

それに倣って、管理人も・・・

バルス!!!」

と叫ばして頂きます。(笑)

( 管理人 )

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