アメリカの戦略をどう読むか?

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┃日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信 ┃ http://www.realist.jp
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├ 2013年08月01日 アメリカの戦略をどう読むか?
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これは日本人にとって一番大事なことの一つですね。
覇権国家アメリカの戦略を考えることが
政治や軍事、経済まで幅位広く影響するからです。
ここを読み違えると、
先の大戦のように、泥沼に嵌り込み、
無残な結果となってしまいます。

和田です。

NHKのニュースで、米上院議会が、
尖閣」で中国非難の決議したとありました。

(引用はじめ)

http://goo.gl/fMMhIw

アメリカ議会上院は29日、中国当局沖縄県
尖閣諸島の周辺に船を派遣して地域の緊張を
高めていると非難したうえ、中国側に自制を求める決議を
全会一致で採択しました。

(引用おわり)

このニュースは、日本にとっては大変喜ばしいものですが、
米国のこの"ツンデレ"具合にも困ったものです。

読者の皆さんも、こう思いませんでしたか?

「最初っから日本の領土だって言ってくれよ〜!」と。

わざわざ米国が残していった紛争の種なのだから、
さっさと一言、日本の領土だと言ってくれていればいいのですが、
いまさら微妙な状態になって決議してきたようです。

やはり、米国からみたら、
「日本は正しかったから」というのはどうでもよくて、
中国のパワーが強くなり過ぎたから、牽制の意味も含めて
今回はちょっと日本の味方に付こうかとしたんでしょうか。

少なくとも、今回の尖閣紛争については、
現状、方向性は「日米VS中国」となったようで、
一安心と言えばそうですが、まさにヒヤヒヤものです。

  • :-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-

アメリカの外交というのは、
日本人からすると一筋縄にはいかない
というか、なかなか読めませんね。

元外交官の岡崎久彦氏などは、
アングロサクソンについていれば大丈夫」とずっと言ってきたし、
日米同盟がある限り、米国は日本を選択してくれている。
多くの日本人は、ある意味で"素朴に"そう思っていたのではないでしょうか。

しかし、90年代から日本バッシング、日本パッシングして、
明らかに、中国を重要国と扱っていました。

日本側からすれば、「なんなんだこりゃ?」
ですね・・・

東西の冷戦が終わり、経済成長してきた日本に対して、
いわば「封じ込め」を仕掛けてきたわけです。

圧政共産国家、中国の経済成長を許し、
同じく独裁国家北朝鮮核武装を許し、
日本の再軍備には警戒を示し、経済成長を封じ込める。

米国は果たして信頼できる国家なのか?

しかも、自由と民主主義が国是である米国が
ずっと少数民族を虐殺し、圧政を続けている
共産主義国家中国を贔屓している。

( そういった微妙な情勢下で、我々は、
 鳩山由紀夫というとんでもない首相を選んでしまい、
 あわや、日米同盟は破棄されるのでは?!
 と言っても過言ではないくらいまで、
 日米関係は大きく揺らぎました。)

米国は中東でも選挙を行う国と戦争し、
独裁国家と通商外交するということを続けてきました。

米国が謳う、自由と民主主義はただのタテマエなのか?

身も蓋もないことを言ってしまうと、
まったくその通りで、
すべて、米国自身の「国益の追求」で、国策を選択しています。

日本の評論家は「アメリカはこう考えている」
と、論じていることにいまいちピンと来ないことよくありました。
しかし、片岡先生※から、

「異なる勢力が米国内でも駆け引きしている」

と教わってから、そのことを意識するようになり、
日本国内の外信記事の内容の見方が変わりました。

また、重要なのは、

「日本は、軍事面でタダ乗りしてきた上に、
 米国以上に経済成長したんじゃ、それなりのツケを要求される」

という点で、これなどは、
"歌舞伎町のケツ持ちヤクザ"と同じ構図ですが(笑)、
「リアリズム」を感じました。

米国にとっては、尖閣問題も、"外交上の駆け引きの道具の一つ"
だと、シビアに再認識すべきですね。
世の中では、暴力もイジメも妬みや嫌がらせも無くならないものですし、
それは、国家同士であっても同様です。

※片岡先生・・・・アメ通初代主筆、元フーバー研究所、片岡鉄哉

  • :-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-

7月末に奥山さんが翻訳をした
ルトワック氏の翻訳本が発売されましたが、
その"米国の3大戦略家"のひとり、ルトワック氏によると、
財務省はシナ、国務省はシナと日本、国防総省は日本、
に割れつつ政策を選択しているそうです。
これで一掃わかりやすくなりました。

▼『自滅する中国』:エドワード・ルトワック
http://goo.gl/RDoyP2

財務省は英米系金融機関とウォール街とともに
シナの経済成長を利用しているのです。

外交を担当するのは国務省ですが、
前任のヒラリー・クリントンはもともと親中派ながらも、、
任期の最後には、軸足をだいぶ中国から日本に切り替えて
日本に対して待遇してきましたが、
現職のケリーになり、そして、彼の基本は親中派です。

そして、国防総省は日米同盟もあるので、現状では、当然親日的です。

このルトワック氏の本の内容は、
中国の台頭がいかに自滅的なものか、ということを解説した中国論です。
中国が経済的に成功した現在でも、
戦略的には失敗している現実を紹介してくれています。

読んだあと、自分なりにざっくりと考えただけでも
以下のように感じます。

中国では、シャドーバンキング問題で経済破綻のリスクが高まっている上に、
国内外の舵取りがかなり難しいところに差し掛かっているものと思えます。
さらに、

1,教育でナショナリズムを煽ったために、
  民主化運動になって跳ね返ってくること。

2,フィリピンやタイなど日本以外の近隣国家に対して
  覇権主義、拡大主義をつづけ十分に警戒されていること。

3,尖閣について引き際が難しくなっていること。

4,中国は自国の都合を強引に押し通し、
  悪くとも謝らないということを日本国民に知らせてしまった。

5,レーダー照射事件を世界の国々が知って
  危険な大国としてのイメージがついた。

などがあります。

特に(3)については、
尖閣は自国の領土である」と国民に教育したり、
尖閣列島は中国の核心的利益」と宣伝してきました。
これが逆に中国共産党を縛っている結果になっています。

自分たちが思っていた以上に、この件で日本が強硬に出てきた上、
米中会談においては、習近平オバマに迫ったものの、
中国に有利な言質が取れなかった様子です。

更に(4)については、
これまで、中国は、コピー商品が氾濫した3流国家
というイメージもあったわけですが、その上に、
毒餃子事件あたりから、危険な商品を売り、
非を相手のせいにして一切謝らない・・・という印象も強まりました。
これなども、日本人の対中警戒感をかなり引き上げました。

などなど。
現状、これだけ悪手を指した中国が、
今回の米上院から尖閣で避難されたわけです。

「アメリカの戦略を読む」ということは、
日本の評論に必ず必要であるがゆえに、
このルトワック氏の新刊翻訳本はぜひ、皆さんにも読んで頂きたい。

▼『自滅する中国』:エドワード・ルトワック
http://goo.gl/RDoyP2

また、わかりやすく解説したCDも出しているので、併せて参考にして下さい。
http://www.realist.jp/china.html

( 共同管理人 和田 )

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米国発の中国分析について知りたくないですか?

世界覇権国アメリカにはたくさんの中国レポートがあり、
そのため、またさまざまな立場の中国対策があります。

日本国内にある中国情報と全く違う視点であるため
非常に視野が広がります。

パンダハガー(親中、媚中)とドラゴンスレイヤー(反中)
という2つの立場から中国問題を切り込んでいます。

・資源含めた経済面からと中国包囲網という戦略からの視点も加わります。

詳しくは以下のURLをクリックして下さい。
http://www.realist.jp/china.html

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GHQ,マッカーサーが日本に上陸したとき、あまりに何もない
貧しい国であることに驚きました。

なぜ、日本だけが、イギリスもドイツもできなかった機動部隊をつくり
米国と太平洋上で戦争ができたのか?

それは日本人の精神や積み上がった学問だと悟ったマッカーサー
日本にある有益な図書7,000冊以上を焚書します。
指定図書の研究、回収は、静かに、極秘に行われました。

そこには、日本人の精神をささえてきた歴史の本の数々から、
アメリカ研究や資源研究の本、そして、
戦略にかかわる本、地政学の書籍もありました。

戦後日本では地政学は勉強できません。
大学で専攻できる学部、学科はありません。

今回、英国で学んできた地政学を奥山真司先生が
禁断の学問・地政学を復活させるつもりで、語り尽くします。
ついにやります。

「奥山真司の地政学講座」
詳しくはこちらから
http://www.realist.jp/geopolitics.html

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(編集後記)

管理人です。

今回取り上げた話題で、特に管理人がとても気になったのは、

>>日本の評論家は「アメリカはこう考えている」
>>と、論じていることにいまいちピンと来ないことよくありました。
>>しかし、片岡先生※から、
>>「異なる勢力が米国内でも駆け引きしている」
>>と教わってから、そのことを意識するようになり、
>>日本国内の外信記事の内容の見方が変わりました。

ここです。

TVや新聞、雑誌などで、「アメリカは・・・」
という言い方の解説や記事は、それこそ毎日のように目にしますが、
一言で「アメリカ」と言っても、共和党か?民主党か?で
かなり違いますし、CNNなのか?FOXなのか?でも相当に違います。

またどの大学なのか?どのシンクタンクなのか?
更に、地域によってもまったく違いますし、
最近では、「1% VS 99%」といった対立軸などもありますね。

このように、ざっと見渡しただけでも、
一概に「アメリカは〜」とはとても言えないことは明白です。

大切なのは、アメリカの「誰」が、アメリカのどの「筋(機関など)」が、
どのようなポジションから発言しているのか?
ということです。

ここをしっかり見極めないと、判断や分析を誤りますし、
更に言えば、相手のプロパカンダにコロっとやられてしまいかねません・・・

管理人自身もそうなので、自戒の念を込めてですが、
日本人一般は、どちらかと言えば、
「海外ではこう言っている」式の情報に弱いように感じます。

ですので、外信記事を読む際には、このことを意識して、
その話を読んだり聞いたりする・・・

この意識・認識があるかないか。
それだけでも、「世界」の観え方がだいぶ変わってくると思います。

※こういう見方ができるようになったのは、
 おくやまさんが提唱されている「戦略の階層」という概念を学んだからです。
 → http://www.realist.jp/strata.html
 さすがに、おくやまさんにはとても敵いませんが、(・・・あたりまえですが(笑))
 それでも、だいぶ、「世界」がスッキリ整理されてきました。

( 管理人 )

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