韓国はどこまで中国に「バンドワゴニング」するのか。

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├ 2013年06月27日 韓国はどこまで中国に「バンドワゴニング」するのか。
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おくやまです。

この記事を書いている現時点で、
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国を訪問中です。

韓国の歴代大統領は、
就任してからまず同盟国であるアメリカや日本に先に訪問するのが
建国以来の「恒例」になっていたわけですが、
朴大統領はアメリカの後に、初めて中国を訪問しております。

※参考記事※
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130627/kor13062707300000-n1.htm

このような動きというのは、
普段、国際政治を分析する者にとっては、
少々不可解な動きに見えます。

というのも、普通の地政学の考え方からすれば、
韓国は今まで通りに、アメリカと日本との安全保障的な結びつきを強め、
北朝鮮を牽制しながら、
中国を警戒するような動きを見せなければならないわけです。

ところが今回は、中国に積極的にバンドワゴニング(追従)
する姿勢を見せております。
このようなことはなぜ起こったのでしょうか?

これについて参考になるのが、
来月の末には新刊として出る予定の、
『自滅する中国』という本の中で展開されている、
戦略家エドワード・ルトワック氏の分析です。

ということで、今回は、このルトワック氏の
韓国の戦略状況の分析の要点をみていきたいと思います。

ルトワック氏によれば、韓国の戦略状況は
以下の要点にまとめられることになります。

===

●国家は普通は独立を尊ぶものだが、従属したがる国もある。それが韓国だ。

●彼らは中国と中国人にたいして文化面で深い敬意を持っている。
 中国のマーケットの将来性にもその原因がある。

●韓国における中国と中国人への尊敬の念は明の時代にまでさかのぼることができる。
 その一番の担い手は知的エリートとしての官僚である両班だ。

●面白いことに、中国文化の影響が非難されるのは北朝鮮
 北では漢字は事実上禁止され、ハングルの使用だけが許されているほど。

●韓国では教育水準が高ければ高いほど反米の傾向が強まる。
 しかも最近はアメリカが衰退していると考えられているために、
 中国の重要性のほうが相対的に高まっている。
 個人で中国でビジネスを行っている人が多いという事情もある。

●極めて奇妙なことに、韓国は大規模な北朝鮮の攻撃を抑止するのは、
 グローバル規模の軍事力を持つアメリカの役目だと考えられており、
 実際に天安沈没事件延坪島の砲撃事件にたいしても
 (死者が出たにもかかわらず)ほとんど報復は行っていない。

●つまり実際のところ、韓国政府は米国と中国に依存する
 従属者となってしまっている。
 米国には全面戦争への抑止力、そして中国には
 一時的な攻撃にたいする抑止力を依存しているのだ。

●ところがこれは、アメリカにとって満足できる状況ではない。
 韓国を北朝鮮から庇護するコストとリスクを、
 アメリカは独力で背負わなければならないからだ。

●その上、韓国への影響力は中国と折半しなければならない。
 中国は北朝鮮への統制を中止すると脅かすことで、
 常に韓国政府を締め上げることができるからだ。
 今のところ韓国が中国に声を上げることはない。

●米韓同盟を形成しているものが何であれ、
 そこには共通の「価値観」は含まれていない。
 なぜなら韓国はダライラマの入国を中国に気兼ねして
 堂々とビザ発給を拒否しているからだ。

●現在のような政策を保ったままの韓国は、いわゆる「小中華」の属国として、
 しかも米韓同盟を続けたまま、中国による「天下」体制の一員
 となることを模索しているのかもしれない。
 韓国が自国の安全保障のコストとリスクを受け入れず、
 かわりに従属者になろうとしているのは明らかだ。

●このような韓国の安全保障の責任を逃れようとする姿勢は、
 「日本との争いを欲する熱意」という歪んだ形であらわれている。
 ところが日本との争いには戦略的に何の意味もないし、
 日本へ無理矢理懲罰を加えても、韓国側はリスクを背負わなくてすむのだ。

===

いかがでしょう。

このルトワックの分析の要点をさらに簡潔にまとめれば、

1、米国に従属している韓国は、中国にもすり寄っていこうとしている。

2、その大きな理由は二つ。歴史的・文化的な面での尊敬と、ビジネスのチャンスだ。

3、安全保障面では北のコントロールを中国に、そして前面戦争の抑止は米国に依存。

4、その責任逃れの憂さ晴らしとして、日本にたいする情熱的な敵対心を展開。

となります。

アメリカ人がこのような分析をするというのは意外な感じがしますが、
ルトワック自身はこの韓国の戦略を
「大間違いを犯している」として非難しております。

もしこの分析が正しければ、
韓国はこれから米中を両天秤にかけながら、
その不満を日本に向かって吐き散らしていくという
今の構図がますます強まるのかもしれません。

しかし、果たしてこのような政策を
韓国はいつまでも続けていけるのでしょうか?

この問題は、朝鮮半島を間にはさんで
中国と対峙している日本にとっても深刻です。

今回、私が翻訳をしたルトワックの新刊では、
上記のように、朝鮮半島のことも触れられておりますが、
メインは中国に関する分析です。

これが非常に彼独特の分析になっておりまして、
だからこそ、私が翻訳をやらせて頂いたのですが、
さらに、もう1冊、中国に関する本も翻訳させて頂きました。

2冊とも近日発売ですので、ご興味ありましたら、
ぜひ、お手にとってご確認下さい。

そして、その2冊のエッセンスを、
翻訳者自ら解説するという趣旨のCDを新たに制作しました。
本の内容については、もちろんしっかり解説しましたが、
今回は、現状において、日本が取るべき「戦略」とは?
といった部分にまで、踏み込んでみました。

あれこれ話しているうちに、気が付くと、
2時間を軽く超える収録時間となってしまいましたが、
カットせずにそのまま収録しました。

ぜひお聴き頂いて、ご意見などありましたら、
そちらもぜひお聞かせ下さい。

今回のCDでお話しているテーマは、
読者の皆さんと共に、しっかり考えてゆきたいと思っています。

▼中国の地政学と大戦略の失敗CD
http://www.realist.jp/china.html

( おくやま )

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米国発の中国分析について知りたくないですか?

世界覇権国アメリカにはたくさんの中国レポートがあり、
そのため、またさまざまな立場の中国対策があります。

日本国内にある中国情報と全く違う視点であるため
非常に視野が広がります。

パンダハガー(親中、媚中)とドラゴンスレイヤー(反中)
という2つの立場から中国問題を切り込んでいます。

・資源含めた経済面からと中国包囲網という戦略からの視点も加わります。

詳しくは以下のURLをクリックして下さい。
http://www.realist.jp/china.html

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GHQ,マッカーサーが日本に上陸したとき、あまりに何もない
貧しい国であることに驚きました。

なぜ、日本だけが、イギリスもドイツもできなかった機動部隊をつくり
米国と太平洋上で戦争ができたのか?

それは日本人の精神や積み上がった学問だと悟ったマッカーサー
日本にある有益な図書7,000冊以上を焚書します。
指定図書の研究、回収は、静かに、極秘に行われました。

そこには、日本人の精神をささえてきた歴史の本の数々から、
アメリカ研究や資源研究の本、そして、
戦略にかかわる本、地政学の書籍もありました。

戦後日本では地政学は勉強できません。
大学で専攻できる学部、学科はありません。

今回、英国で学んできた地政学を奥山真司先生が
禁断の学問・地政学を復活させるつもりで、語り尽くします。
ついにやります。

「奥山真司の地政学講座」
詳しくはこちらから
http://www.realist.jp/geopolitics.html

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(編集後記)

管理人です。

今回のおくやまさんの原稿ですが、まさにタイムリー。
管理人も、先程、頂いたばかりで、
まだ、興奮冷めやらぬ状況で、この編集後記を書いております。(笑)

ルトワックの韓国分析、面白いですね〜。
このルトワック本ですが、既にAmazonでは予約可能状態になっているようです。

▼「自滅する中国: なぜ世界帝国になれないのか」
http://goo.gl/I44x2

管理人も、もちろん予約済ですが、
さすがに、こればかりは「管理人特権」を使っても、
先に読むことは出来ませんので(笑)、本当に待ち遠しいです。

ただ・・・、こちらは「管理人特権」を使って(笑)、

▼中国の地政学と大戦略の失敗CD
http://www.realist.jp/china.html

は、しっかり全てCHECKしましたが、
ハッキリ申しまして、かなり面白いです。
「アメ通」読者の皆様ならば、
大いに知的興奮を味わって頂けると思います。
※と、ちょっと大げさに煽ってみます。(笑)

何度か申し上げておりますが、
今回のこの「中国CD」は、私たち「アメ通」チームの、
基本的な考え方を表明しているところもありますので、
読者の皆様ともこの認識を共有して頂いて、
日本が取りうる、そして、取るべき「戦略」を、
ぜひ、ご一緒に考えてゆければ、と想っております。

(管理人)

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