橋下大阪市長に勝ち目はない

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├ 2013年05月27日 橋下大阪市長に勝ち目はない
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おくやまです。

みなさんもすでにご存知の通りかと思いますが、
大阪市の橋下市長の、いわゆる「従軍慰安婦」問題に関する諸々の発言が
世界的に大きな波紋を広げております。

「アメ通」をお読みのみなさんの中には、
様々な意見をお持ちの方がいらっしゃるとは思いますが、
私はこの件については、単純にひとつの分析だけを示しておけば、
ほぼ、こと足りるのではないかと考えております。

それは何かというと、「戦略の階層」です。

「またそれか!」とお感じの方がいらっしゃるのは重々承知なのですが、
この概念は本当に色々なことを教えてくれるので、この問題でも触れざるを得ません。

  • :-:-:-:-:-:-:-:-

では「戦略の階層」から何がわかるのかというと、
それは「今回の橋下市長には勝ち目はない」ということです。

※今回のお話は、「階層」の順番・構造が重要ですので、
  以下のURLにある、「戦略の階層」図を確認しつつお読み下さい。

  → http://www.realist.jp/strata.html

私の著書である『世界を変えたいのなら一度“武器”を捨ててしまおう』(http://goo.gl/Ss71o
でも触れていることなのですが、西洋というのは、
東洋人(とくに日露戦争の時の日本人)に「技術」レベルでも負けるかもしれない、
と自覚してからは、その戦いや勝負を段々と上のレベル、
つまり「戦術」や「作戦」、さらには「戦略」というレベルに持ち込んでおります。

ところが日本を含めた非西洋諸国全体の能力が上がってきて、
「技術」よりも上の階層においても、同じように勝負ができるようになると
(例:サムソンがアップルに訴訟合戦を挑むなど)、
西洋は最終的に「戦略の階層」の観点すると最も高いレベル、
つまり「世界観」というレベルで決戦を挑んでくることになります。

この「世界観」というレベルは、哲学や神学、そして倫理のような、
もっとも抽象的で、「ソフト面」についてを扱うレベルなので、
これまでにこの面をあまり習ってこなかった我々日本人にとっては、
なかなか勝負しづらい局面になります。

さらに日本にはこの倫理面で究極の傷とも言えるものがあります。
それは「戦争に負けた」という冷酷な事実です。

あまり日本のメディアでは触れられませんが、
現在の国際社会および世界秩序というのは、建前上は国連
(というかそのまま第二次大戦の連合国)を中心とした秩序で構成されており、
しかもそのトップは国連安保理の常任理事国。

つまり日本(とドイツ)に勝った、戦勝国たちがつくった秩序なのです。

これが何を意味するのか?というと・・・
この秩序に逆らうような言論、たとえば今回の橋下市長のような発言は、
それが「事実かどうか」に関係なく、結局のところは、
国際社会からいやおうなしに反発を受けてしまうわけです。

  • :-:-:-:-:-:-:-:-:-

今回の件で、仮に、橋下市長が事実を元にした「正論」、
いいかえれば「技術」や「戦術」の面での勝負に勝てるとしても、
その上の階層にある「倫理」面での問題である、
「人権」という思想面で負けているわけですから、もはや為す術がありません。

非常に残念ですが、これが冷酷な現実の姿です。
これを覆すためには、戦勝国側の主張に対して、
日本側はさらに崇高で普遍的な倫理観を元にした視点から
勝負を挑まない限り、無理なのです。

さらに重要なのは、この問題の底流には
「ユバーサル vs.ローカル」という価値観の対立もあるですが、
これ以上書くと長くなりそうなので、このつづきは、
回を改めて、議論を進めてゆきたいと思います。

( おくやま )

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(編集後記)

久方ぶりの、管理人よる編集後記です。
あと少しだけ、お付き合い下さい。

先日の、週末管理人号でもお伝えしました通り、
今回、おくやまさんも触れられているこの問題、
今、まさに世界中に燎原の火の如く、燃え広がっております・・・

そして、非常に悩ましいのは、
今回、おくやまさんがご指摘の点なのです・・・。

「アメ通」の読者の皆さまのような見識ある方ならば、
管理人のこの憂慮の念は、お分かり頂けると想いますが、
おそらく、多くの一般日本人は、
この問題が如何に危険であるかという認識がまだまだ薄いようにも想いますし、
そのフォーカスしている部分がかなりズレているように想います。

そんな中、案の定と言いますか、
以下のような内容の記事が世界向けて配信されております。

▼歴史を修正しても日本は復活させられない
(2013年5月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37858

この「歴史修正主義」というのがこれまた「地雷」ワードです・・・。

この件についてもしっかり考えないといけないと、
管理人は考えております。

ともかく、今回、おくやまさんがお話されている内容、
「アメ通」読者の皆さまも、ぜひ、身近な周囲の方とシェアして頂き、
今、日本はかなり危うい綱渡りをしている、
という現実について、お話してみて頂ければと想います。

この「戦略の階層」という観点から物事を俯瞰してみる、
ということがますます重要になっていると実感します。
実は、この「戦略の階層」を解説したCDですが、
ひっそりと(笑)改訂版を作りまして、
新たな智賢を加えて、3枚組のCDセットなりました。
期間限定の特別価格にてご案内しておりますので、
ぜひ、この機会にお聴きになってみて頂ければと。

http://www.realist.jp/strata.html

( 管理人 )

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GHQ,マッカーサーが日本に上陸したとき、あまりに何もない
貧しい国であることに驚きました。

なぜ、日本だけが、イギリスもドイツもできなかった機動部隊をつくり
米国と太平洋上で戦争ができたのか?

それは日本人の精神や積み上がった学問だと悟ったマッカーサー
日本にある有益な図書7,000冊以上を焚書します。
指定図書の研究、回収は、静かに、極秘に行われました。

そこには、日本人の精神をささえてきた歴史の本の数々から、
アメリカ研究や資源研究の本、そして、
戦略にかかわる本、地政学の書籍もありました。

戦後日本では地政学は勉強できません。
大学で専攻できる学部、学科はありません。

今回、英国で学んできた地政学を奥山真司先生が
禁断の学問・地政学を復活させるつもりで、語り尽くします。
ついにやります。

「奥山真司の地政学講座」
詳しくはこちらから
http://www.realist.jp/geopolitics.html

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あなたには、
自分が理想と考える政策がすべて一致する
そんな政治家はいるだろうか?

公明党に対する創価学会員や、
共産党に対する赤旗読者以外には、
正直なところ、なかなかいないというのが実態だろう。

自由社会である日本において、国民みんなの価値観が違う。
では、どこで判断するか?

その点は、「戦略の階層」で考えていただきたい。
自分の「戦略の階層」と近い「階層」をもつ政治家は誰か?
そしてその政治家の実行力はどうか?
その点から考えていただきたい。

→ → → http://www.realist.jp/strata.html

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実は、新聞によって主張はかなり違います。1面トップ記事を読み比べて、そ
の違いを見ていきたいと思います。
「新聞1面トップ記事」
読売新聞、朝日新聞毎日新聞日経新聞東京新聞の1面トップ記事を簡潔
に紹介します。
「今日は何の日?」
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を紹介します。
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